クライストチャーチも地震があって3年目。まだまだ復興はされておらず。やっと新しいインフラの工事が始まり始めた感じです。最近は街らしい趣を取り戻すのに5年から15年とも言われ始めていて早すぎず&遅すぎない復興を目指す風潮が見えてきています。この小さな国のGDPの20%にも及ぶ復興予算(東日本大震災の復興予算は1%以下)が投入されるのだから、長い目で見るべきなのでしょう。まだまだ観光的には何もない街になってますが、わずかに復興途中の街の中にも面白いスポットがあります。
クライストチャーチの町の中はどこもかも取り崩したビルの跡地とこれから取り崩しが行われそうな倒壊寸前の朽ち果てたビルが混在している寂しい風景が広がる町になっていますが、わずかに新たなビルなどの建築が始まっているところもあって全体的には日中は工事現場が町の中を覆い尽くしています。
この街ではいまだ観光客の人にはショッピングや夕食を楽しむお店やレストランを見つけるのは難しく、観光資源的なものはほとんどないのですが、昨年11月からトラムが復活してます。けれど修復中又は取り壊し中のビルの合間をトラムが走っているのはやはり少し寂しい感じがします。
こんな中も少し町の中を歩きながら見つけてみると面白いのがストリートアートです。町の中に残っているビルはどこもかも外壁が向き出しで、より一層寂れた感じが漂うところにスプレーペイントなどでその外壁一面に渡って、落書きではないしっかりしたアーティスティックなペイントがされています。これを見つけながら町歩きをしてみるのも少しいいかもしれません。(2013年12月段階でのクライストチャーチ中心で見られるストリートアートの様子)
また大聖堂はいまだ修復されるのか、取り壊すのか決着がついていませんが、この大聖堂の仮説聖堂がラティモアースクエアーに出来上がっています。この中には無料で一般の人でも見学ができ、夜の外観のライトアップもきれいなのですが、是非中に入ってみていただくと面白いと思います。日本人建築家による設計というのもいいですが、その建築家が世界中で手掛けるカードボードによる建築物が非常に面白い。中に入ると広々として、天井が高く、とてもきれいです。大きな十字架が祭壇の後ろに掲げられているところからもちゃんと凛とした空気が漂っています。観光客が自由に出入りして見学していますが、以前の大聖堂のように日本人のグループが周りでぞろぞろいるようなことはまだないのでストリートアートと同じく復興中にしか見れない見どころスポットだと思って行って見てください。
(クライストチャーチのキャセドラルスクエアーにもトラムが走り抜けるようになっています。しかし周りは取り壊し作業中もしくは修復中の建物ばかりです。)
(エイボン川沿いの以前は人気のバーが立ち並んでいたOxfordTerraceには復興事業での新しい商業施設ビル第一弾となるTerracesの建築が始まっています。ここは今年度末には第1ステージのオープンが予定されています。これによりこれまでRestartという名前でCashelストリートモールにコンテナで作られていたショップもコンテナショップ自体なくなって行くことになるようです。)
(クライストチャーチ中心にはホテルとレストラン自体まだ非常に数が少ない状態ですが、このトラムの駅があるキャセドラルジャンクションは大きなランデブーホテルと、ブティックホテルのホテル115とクエスト・イン・クライストチャーチが取り囲んだところで、この1階にはカフェ、日本食、中華レストランなどもあり、このアーケードを抜けるとまだ少ししか店舗が入っていないけどおしゃれなカフェやショップが軒を連ねるニュー・リージェント・ストリートがあり、そしてインターシティーやグレイトサイツバスの停留所オフイスもそのNewRegentストリートを抜けたところ、しかも大聖堂広場の裏にあたる今のクライストチャーチ中心では最も立地条件がいいところになると思います。)
(大聖堂広場から東に2つ通りを行ったところのLatimer広場に仮聖堂があります。夜にはきれいにライトアップされますが、是非中にも入っていただきたい教会です。am9.00~pm17.00見学無料。)
(カードボードキャセドラルという名の仮聖堂。仮と言ってもとても立派な建物です。土台以外の円筒形の柱は全て紙製です。)
(クライストチャーチの工事現場的な、また駐車場を兼ねた更地が広がる町の中を歩いているとむき出しになったビルの外壁一面にストリートアートを見つけることができます。これが少しは殺風景な街の様子に明るさをもたらしていると思います。)
(仮聖堂の近くの壁面2か所にもストリートアートを見つけました。)
(キャセドラルジャンクションビルの壁面に描かれたストリートアート。このペイントはかなり有名になっています。今のクライストチャーチに見られるストリートアートの中では最も評価の高いものです。)