ニュージーランド観光局が新たに公開したビデオは映画ホビットのメイキングビデオです。これがそのままニュージーランドの見どころを紹介している観光案内ビデオになっています。
映画ホビット思いがけない冒険の出演者、そして監督がこのメイキングビデオを通して撮影現場となったニュージーランド全国各地のロケーションを紹介しているのですが、それがそのままニュージーランドに訪れて見ることができる大自然の姿を紹介しているビデオになっています。
けれど3部作となったこの映画の第一部で出てくるロケーションはほとんど一般的には車やバス、そして歩いて見に行けるところはありません。映画自体、もしくはこのビデオを見ていただいたら分かると思いますが、ほとんど人里離れた山奥とか荒野のど真ん中、また公道などが通じていない場所ばかりでヘリコプターなどで空から訪れる以外はちょっとそのロケーションへは訪れられないところばかりというのが分かるでしょう。
このビデオで紹介されているロケーションは5箇所。まず最初に出てくる場所はロード・オブ・ザ・リングスで有名になったホビットン(Matamata)。ここは今やホビット村として観光名所になっているのでここは簡単にツアーなどに参加してオークランドからでも見に行ける場所です。
次にニュージーランドの北島の中でロケーションとなったPiopioという場所を紹介していますが、ここの風景は映画を見てもどこだか分からなかったところです。土ボタル洞窟で有名なワイトモの西45kmほどの場所ということなので、これからロケーション巡りツアーも行われるかもしれません。
そして南島に移ると残りの3箇所はどこもかも簡単にはロケーションその場に近寄ることが出来なさそうな場所ばかりです。まずマウントクックの近くのTwizelという場所が紹介されています。このビデオでは撮影隊が滞在先としてプカキ湖の東側の牧場から見られるマウントクックなどの姿を紹介していますが、実際撮影現場として使われたのは広大な荒野の中となります。恐らくこのあたり唯一の公道である国道8号線を車で走りながらその撮影現場的な風景は分かると思います。この辺りの風景はビデオの中で出演者が言及しているように写真を撮って友達にそれを送ってもその風景が合成やCGを使った写真ではなく自然のものだというのが信じてもらえないような風景が広がるところです。
次に南島のロケーションとして紹介されているのがStrathTaieriという場所。ダニーデンの北西に1時間ほど車で内陸に入った地域ですが、監督が言っているようにNZの中でも人がほとんど住んでいない荒野的な牧場が続く場所です。この地域の中心地であるMiddlemarchという人口165人の村ですが、このあたりの風景を実感してみようと思われるならダニーデンから出発していく観光鉄道;Taieri鉄道に乗られたら、その終着駅であるプケランギの周辺、もしくはプケランギからミドルマーチ、そしてクイーンズタウンまでの道路沿いの風景を見れば十分その映画場面を想像できるでしょう。
そして南島最大の観光地であるクイーンズタウンが最後にロケーションとして紹介されていますが、実際撮影が行われた場所はここも簡単には人が車や歩いていける場所ではありません。ビデオで絶賛されているアーンスローバーンというアーンスロー山の麓の場所はクイーンズタウンの北の小さな村グレノーキーから更に20分ほど車で牧場の中をつきぬけたところにアーンスローバーンへと歩いて向かっていける山道の入り口がありますが、この撮影現場になった山壁のところまでは歩いて行くと片道でも4-6時間かかるところです。
他にビデオで紹介されているトレブルコーンやサザーランドの滝なども映画ではヘリコプターの空撮で撮られている場所なのでスキー場として、又はミルフォードトラックの途中で見られる滝としてその場所の名前は知られていますが気軽に見に行けるロケーションではありません。けれどニュージーランドにやってきたらこの映画に出てくるような雄大な風景が実際その目で見てもらえるところだというのがよく分かるビデオになっていると思います。
(ニュージーランド観光局が新たに公開した観光案内ビデオ、NewZealand,HomeOfMiddle-Earth)