2013年3月15日金曜日

マウントクックのタスマン氷河湖、一見の価値あり

 マウントクックのタスマン氷河を今、是非見に行くべきときです。ものすごいことになっています。

 2月23日にタスマン氷河の末端が幅600mに渡って大崩壊して、その末端から始まる氷河湖に氷山となってあふれ出しています。この姿がとても壮大なものになっています。これからマウントクックに赴く予定の人は是非タスマン氷河が見れるアクティビテイーに参加するか、車で少し脇道に入ってこのタスマン氷河の見れる見晴らし台まで出かけられることをお勧めします。

 今年の2月末までの1年間の間はそのタスマン氷河湖の湖上には氷山がほとんど浮いていない状態が続いていたのですが、大崩壊の後はその湖の姿が一変して無数の氷山が見られる状態になっています。中には湖面から出ている氷の高さが40-50mもある氷山が数個浮かんでいます。湖上に見えている姿は”氷山の一角”とよく言われる通り全体の一割だけで、湖面から下には残り9割の大部分の氷の塊が浮かんでいるわけです。その湖底までの深さは200mもあるのをちょっと想像できないのではないでしょうか?

 このタスマン氷河湖の姿を見に行くにはGlacierExplorersという湖上をモーターボートに乗って氷山の近くまで寄っていくことができるアクティビティーがお勧めです。もしくはレンタカーなどでタスマン氷河のあるタスマンバレーまで脇道を15kmほど入っていくことになります。マウントクックにあるハーミテージホテルに泊まる人、もしくは日中観光バスなどでマウントクックに立ち寄るだけの人にはこの氷河湖は見ることができません。ハーミテージホテルから歩いてこのタスマン氷河湖まで行ける距離ではありません。

 マウントクックに行かれたらこのタスマン氷河湖の姿を見逃さないようしてください。


(3月14日のタスマン氷河湖パノラマ)

(大崩壊した後のタスマン氷河湖には無数の氷山が浮かんでいます。この姿はタスマン氷河湖の見晴らし台まで歩いて登っていくと見ることも可能です。)

(1月に見晴台から撮ったタスマン氷河湖の姿。このときには湖上にはほとんど氷山がありませんでした。)


(今、グレイシャー・エクスプローラーに参加するとこれまでに無くたくさんの氷山に大接近していくことが出来そうです。このひと時はかなり貴重なものになるでしょう。)
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