2012年11月6日火曜日

ルピナス、マウントクックリリーの季節到来

マウントクックやミルフォードサウンドの山岳地帯に今年も高原植物の花が咲き始めています。日本からの観光客にとってはこの時期が一番お目当てにもなる素敵な春の花が開花時期に入りました。

ニュージーランドの中の観光地の中で最も標高の高い場所にあるテカポ周辺では今年も紫色、ピンク色などの花を咲かせるルーピンが見られ始めました。ミルキーブルーの色合いのテカポ湖と小さな教会、そして湖畔に咲き乱れるこのルーピンの姿をどこかのパンフレット写真でもみたことがある人が多いと思いますが、今年もそのような光景がこれから1ヶ月ぐらいは続きそうです。

ラッセルルーピンとかルピナスと呼ばれるNZにとっては外来種のこの花がテカポ周辺からマウントクック、そしてクイーンズタウンへの道のりに咲き乱れるシーズンが11月、12月ぐらいになり、国道沿いの牧場としては使われていない河原や土手などが一面このルピナス畑といった感じのところがいたるところで見られる季節にもなります。

またNZの固有種である高原植物も可憐な花を咲かせる時期にこれからなっていきます。そのNZの高原の花でもっとも人気があり、その花の写真を撮りたいが為だけにこの時期に日本からやって来る人も多いのがマウントクックリリーと通称で呼ばれる花です。

その名の通りマウントクック周辺で見られる花ですが、マウントクックのハイキングコースで今年も咲き始めていて見られるようになっているようです。この花は山岳地帯に咲く花で、余り国道沿いなどには見られず、ハイキングなどをしない観光ツアーに参加するとこの時期でもこの素敵な白い花を見ることなくNZを立ち去る人もいるでしょう。

けれどこのマウントクックリリーはマウントクック周辺だけに咲く花では無くて、別の山岳地帯でも見られます。ミルフォードトラックやルートバーントラック上の標高の高い部分で見られるのは一般的には知られていますが、実は観光バスも毎日たくさん通るあのミルフォードサウンドへの道のりでもこの花を見ることが出来ます。

ミルフォードサウンドまでの道のりで最も標高の高い場所がホーマートンネルがある標高950mほどのところです。この辺り、特にホーマトンネルに差し掛かる手前である東側の谷間にこのマウントクックリリーは咲き乱れます。余りこの事情は知られてなくて、ミルフォードサウンドへの観光バス車内のガイドもこのことには触れることがありません。というか、周りの景観についての説明が多すぎてこのマウントクックリリーが咲いていることまで触れられないというのが実情だと思います。

これからマウントクックとミルフォードサウンドへ観光で行く予定の人はこのマウントクックリリーの白い花を探してみてください。


(11月2日にテカポ湖畔で見つけた咲き始めたルーピン。この花がこれからテカポ周辺に咲き乱れることになります。)


(11月2日のテカポ湖畔に建つ善き羊飼いの教会。これからここにもルーピンの花+この教会+ミルキーブルーのテカポ湖の写真を撮りに日中はたくさんの観光客が訪れることになります。)


(11月4日のミルフォードサウンドへの道のりはまだ雪崩れの可能性が残っている為ほとんど駐停車禁止の道のりが続くのですが、モンキークリークという小川の流れる区画だけ車が停められます。その場所にもマウントクックリリーが咲き始めていました。)


(11月4日のミルフォードサウンドへと向かう途中、ホーマートンネルまでの谷間には雪崩の跡の残雪がまだまだ大量に残っていますが、その雪が無いところにはこれから短い期間ですが、このマウントクックリリーが咲き乱れることになります。)
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