この日はAM11:00に出航するミルフォードサウンドの遊覧クルーズに合わせてクイーンズタウンをまだ暗い早朝出発。朝からこの日は快晴に恵まれそうな感じでしたが、早起きした甲斐がありとても素敵なミルフォードサウンドへの観光が楽しめました。
ミルフォードサウンドまでの道のりはテ・アナウからは一本道を往復することになります。朝の休憩をテアナウでとった後ミルフォードサウンドが含まれるフィヨルドランド国立公園に車で入っていきます。この日は前の晩から空には雲が無かったようでフィヨルドランド国立公園の原生林の中はどこも霜が降りてまるで粉雪が地面に積もっているような感じ。それだけ朝の冷え込みも合ったのですが、朝の日差しが差し込む森を抜けた場所などはとても気持ちの良い時間帯です。
ミルフォードサウンドにたどり着くまでその道は一旦標高1000m近くの所まで上がって行きます。その道のりはどこもかも見上げてばかりの氷河によって削られた渓谷の谷底の道のりです。そしてこの9月、10月などは周りの山にはびっちり雪が積もっています。どんどん渓谷の奥に進むにつれこの山の頂上に積もった雪がいっせいに落ちてくる雪崩の危険性も高まっていきます。今年も8月から何度もその雪崩が起きて、道の両側にはまだたんまりその雪崩の跡が残っています。この雪崩が何時起こるか分からない道のりなので標高の高いところは道路わきに車を停めることの出来ない駐停車一切禁止区間になり見所の一つでもあるホーマートンネル周辺も写真を撮ることが出来ません。とてもすごい景色が楽しめる時期なのですが、その風景はここに来た人だけがその目に焼き付けて帰ることになります。
この日はミルフォードサウンドも風のない快晴の日になり、遊覧クルーズも夏の観光シーズンより断然静かに、そしてマイターピークなどの山も雪化粧してきれいな姿を満喫しながら楽しめる時期です。この日11:00出航のクルーズに乗った人たちはこれまた9月~10月にだけ産卵の為このミルフォードサウンドにやってくるフィヨルドランド・クレステッド・ペンギンを見ることが出来たラッキーな人たちとなりました。
(エグリントンバレーも早朝は霜が降りていましたが、とても気持ちの良い雄大な景色が楽しめます。)
(ミラーレイクに移る対岸の山並み、この日はどこも風の無い日に恵まれましたが、やはり午前中のほうが風が無い確率が高く日陰になるミラーレイクの湖面に移る対岸の景色は朝のほうがきれいです。)
(ホリフォードバレーを過ぎてミルフォードサウンドに着くまでの道のりは9月、10月はまだ雪崩の危険性が高く駐停車一切禁止区間が続くのですが、このモンキークリークというところだけ唯一車を安全に停められます。ここも朝日が差し込まない時間は霜がまだ残っていますが、日が差し込みだすとこの写真の前方から日が射すので逆光になります。)
(ミルフォードサウンドの一般駐車場の入江側には新しく遊歩道が拡張され、このようにマイターピークなどの姿がバッチり拝める展望デッキも新設されています。)