来月から始まるラグビーワールドカップ開催においてニュージーランドには8万5千人の訪問者が大会期間中訪れるとされています。その来訪者に対して今ニュージーランドに飛行機や船で到着する際必ず記載しなければならない入国カードに期間限定の質問が加えられています。この質問が実はニュージーランドに将来移住又は働きたい人を探し出す為のプロモーションの一つということです。
ニュージーランドに国際線の飛行機で到着する前に機内で配られるPassengerArrivalsCardの質問事項に今年新たに”Are you here for the Rugby World Cup” という質問が加えられており、これにYesと答えて、その前の質問の職業欄にニュージーランドで不足している技術職についていることを記載すると、後日ニュージーランドから移住などを考える際の資料が贈られてくるらしい。
これはワールドカップを見に来る人たちのほとんどが欧米の人たちで、ラグビーワールドカップを観戦後はニュージーランドの生活も垣間見ることになり、そして将来はニュージーランドで働こうとか、住んでみようと考える人が多いだろうという発想とニュージランドは今、専門職の分野で人材不足が問題にもなっていることから労働局が始めたことです。
ニュージーランドではクライストチャーチでの地震後の復興事業において建築関係のエンジニアが大量に人材不足になっていることをはじめ、様々な分野のエンジニア、測量技師、教師、助産婦、ソーシャルワーカー、ITエンジニア、調理師、専門メカニシャンやフィルムアニメーターにいたる広い分野で人材が求められています。
このラグビーワールドカップにやってくる英語がしゃべれて、技術と経験がある人に対してニュージーランドが国を挙げてスカウトするプロモーションの一つと見ていいでしょう。日本からこの9月、10月にニュージーランドにやってくる人はこの入国カードの質問に対して冗談だと思わないで、真剣に答えると将来移住のチャンスが増えるかもしれませんよ。
(ニュージーランドの入国カードコピー。これに新たに”あなたはここにラグビーワールドカップのために来ましたか?という質問が加えられているらしい。その上には職業欄、そしてEメイルアドレスを書き込む欄がある。このEメイル先に後日移住見込み者に対して資料が送られてくるらしい。)
このニュージーランドに移住もしくはワークビザ取得、留学、ワーキングホリデーを考えている人はニュージーランド政府が主催しているNewZealandNowというサイトを覗いてみるといいでしょう。そこには今すぐにも必要としている職業(Immediate Skill Shortage List)リスト、長期にわたって人材不足な職業(Long Term Skill Shortage List)リスト、そしてクライストチャーチを含めたカンタベリー地区で復興の為に必要な職業(Canterbury Skill Shortage List)リストなども出ています。
(ニュージーランドに移住などを考える人に向けて政府が発信しているプロモーションサイト;NewZealandNow)
2011年8月20日土曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿