2011年6月14日火曜日

ニュージーランド上空にも火山灰

 先週の6月11日以降ニュージーランドでは朝焼けと夕焼けがとてもきれいに見られるようになっています。

 これは6月4日に大噴火したチリの火山灰が、太平洋を越えてこのニュージーランド上空までやってきているから朝日と夕陽が超上空の火山灰に反射していつもの朝焼け、夕焼けよりとてもオレンジ色が濃く全天に広がるように見られます。

 この超上空に漂う火山灰の影響でいいところはこの朝焼けと夕焼けがきれいに見られるということだけで、日中は晴天の日には青空が普段と変わらず天に広がります。但しこの27000フィートから3万フィートという上空に漂う火山灰の影響が飛行機に出ていて、通常ジェット旅客機が飛ぶ高度にこの火山灰が漂っていることからカンタス航空、そしてジェットスターがニュージーランドとオーストラリアの国際線とニュージーランド国内線の運行を6月11日以降取りやめています。

 但しニュージーランド航空や他のシンガポール航空や大韓航空などの国際線旅客機はスケジュール通り運行がされています。カンタス航空、ジェットスターが運航を取り止めにしているのはこの飛行高度に火山灰が漂うことによる安全面からの取りやめとしていますが、同じ路線を飛ばすニュージーランド航空は高度を下げて運行を通常通りしているようです。この高度を下げると燃料が余分に掛かるためカンタスとジェットスターは飛ばしていないと憶測が飛び交っています。

 このチリの火山はまだ噴火活動を弱めていないため、オーストラリアから飛んでくる飛行機がその火山灰がなくなる等分の間激減しそうです。

 クイーンズタウンをはじめニュージーランドの南島では今年の冬にオーストラリアからの旅行者が激減しそうです。今年はクイーンズタウンではまだ雪が降らずにスキー場がオープンしておらず、昨日にはクライストチャーチで昨年の9月、今年の2月に次ぐ大きな地震があり復興作業が始まったばかりのところに追い討ちが掛けられるようになりました。そしてこの火山灰の影響による国際線旅客機が飛ばないという旅行者を遠ざけるようなイメージが生まれました。

 今年は9月のラグビーワールドカップが開催されるときまでニュージーランドは観光的には静かなときを迎えるかも知れません。


(チリの火山灰の影響でいつもよりは色鮮やかになったクイーンズタウンの朝焼け。6月14日AM7:50)  このエントリーをはてなブックマークに追加

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