ニュージーランドの2月は今年もトレッキング、ハイキングに最高の月になりそうです。夏らしい素晴らしい快晴に恵まれた2月2日にクイーンズタウンから一日かけて出かけるトレッキングコースとしてはニュージーランドの中でも最上と言える素晴らしい景色が拝めて、きつい登りの山道が楽しめ、そしてニュージーランドの原生の高原植物の花もこの月に楽しめるマウントアルフレッドに行ってきました。今年もここのコースはきついけど、とても素晴らしいトレッキングが楽しめました。
(クイーンズタウンからワカティプ湖沿いに北上すること約1時間ほどでグレノーキーの村に到着。その湖の船着場からめざす標高1375mのマウント・アルフレッドを見ると山の頂上には雲がかかっていました。)
(グレーノーキーの村からさらに牧場の中を車で10分ほど走る山の西側のふもとに車を数台停めることのできる出発点が出てきます。この一日トレッキングコースはDOCが発行するグレーノーキー周辺トラックパンフレットにも載っていますが、近くにあのルートバーントレックがあるので一般的には海外からの旅行者などはそちらに行ってしまい、ここは海外からのトレッカーより地元トレッカーのほうが訪れるところです。今日も朝には地元の人らしい車が2台とレンタカーが1台すでに停まっていました。ルートバーントラックには一日ハイカーがたんまり歩いていますが、ここマウントアルフレッドはこのような数が一日の平均訪れる人数のところです。知名度は低いですが、山登りに慣れている方にはこっちのほうを断然お勧めします。)
(ふもとの森に入るとこのトレッキングコースの看板が出てきます。それによると往復で6~8時間とあります。大体この時間は当たっていると考えていたほうがいいでしょう。)
(このコースは基本的にオレンジマーカーを道しるべに辿って行くNZの山道らしいのルートです。頂上にたどり着く手前;森を抜けた山肌はこのマーカーもなくなりますが、山歩きに慣れていればその小道を探し出すことができるでしょう。またこの山道は基本的にとてもきつい登り坂が続きます。歩き始めのころは緩やかな登りときついのぼりが交互に出てくるような山肌をジグザグに登って行きますが、1時間ぐらい登ったところから更に斜度がきつくなるような感じで、ほとんど山の斜面をまっすぐと登るような感じになって行きます。この斜面が氷河が削り取った斜面です。)
(歩き始めて1時間40分ほどで森を抜けます。ここまでは強い日差しも遮られるすがすがしい森の中だったのですが、ここから山の頂上までは日差しを遮るものは一切ありません。そして本当にまっすぐといった感じでこの山肌を登って行きます。ちょっとその道がどっちに向かっていくのか分かりにくいのですが、タソックの茂る山肌にも道が分かると思います。)
(この森を抜けた後もその道はとてもきつい斜面で、地面に落ちてる枯れたタソックの葉っぱは滑りやすいし、がれ場的な崩れやすい場所も多く出てきます。両手は必ず開けていたほうがいいでしょう。最後の最後はその両手を使ってよじ登ることになります。)
(歩き始めてこの日はおよそ2時間でマウントアルフレッドの台地上になっている頂上に到着。ここにやってきた理由の一つは今、素晴らしい湖面の色を見せるワカティプ湖を高いところから見晴らしたかったから。この景色はこれまでの登りの疲れを忘れさせます。)
(このマウント・アルフレッドの頂上からはどちらを向いても絶景が広がりますが、北の端からはマウント・アーンスローの雄姿と眼下にダート川の流れを見晴らせます。)
(この2月になってもここまで登ってくるとNZの高原植物の花を見ることができます。この日はNZのリンドウであるスノー・ジャンシャンが花をつけているのが見られました。)
(そしてこの山に登ってきたもう一つの理由はこの花が見たかったから。その狙いはばっちり当たりました。サウスアイランド・エーデルワイスがマウントアルフレッドの頂上には今咲き乱れてました。)
(このサウスアイランド・エーデルワイスはマウントクックのフッカーバレーで以前は見れたのが、コース変更からその後、キーサミットでわずかな数だけ見ることができるような花になっていますが、この時期のマウントアルフレッドはこのエーデルワイスのお花畑と言えるぐらい咲き乱れています。ただこの花は風のきつい岩壁に花を咲かすため、このマウントアルフレッドも崖っぷちにまとまって咲いていたりします。)
(マウントアルフレッドの北の端からのパノラマ。右側の氷河を頂いた山が2830mのマウントアーンスロー。正面の谷の奥から流れ来るのがダートリバーの流れ。この濁った水の流れがワカティプ湖をミルキーブルーの色に変えています。)
(マウントアルフレッドの頂上から南側のワカティプ湖から西側にかけて捉えたパノラマ)