2013年6月2日日曜日

NZの冬はオールブラックスのシーズンです。

 ニュージーランドは6月になると誰もがオールブラックスの話題で盛り上がるようになります。今年もそのオールブラックスのシーズンが今日から始まったと言って良いでしょう。

毎年9月までの冬そして春先の間はニュージーランドはラグビーの話題が毎週末テレビやラジオからトップニュースで取り上げられるようになります。この時期に初めてニュージーランドに来た人は何故こんなにラグビーというスポーツにだけ盛り上がることができるのか不思議に思う経験をすることでしょう。そして日本からニュージーランドに訪れた人はこの世界最高のラグビーのゲームをTVやスポーツパブ、そして球場で見ることができるのですが、是非こちらに来て週末をどこかのホテルで過ごすことになったら、ホテルから飛び出し近くのパブなどでこのゲームを観てください。ラグビーのルールも、有名な選手なども分からなくてもニュージーランドで見るラグビーゲーム、特にオールブラックスのゲームが国家的一大関心事である雰囲気を楽しめるはずです。

 これからニュージーランドにやってきてこのラグビーのゲームを見る際の今年の見どころを紹介します。まずは来週から3週にわたって行われるフランスとテストマッチですが、この世界ランク一位のオールブラックスがもしかしたら負けるかもしれないのです。下手すると3戦中1勝ぐらいしか出来ないかも?とも私は思っています。

 その理由として、まずはフランスは来週のオークランドで行われるゲームが11年のワールドカップ決勝戦で1点差で破れたリベンジ戦になること。オールブラックスの選抜メンバーにはリチャード・マッコウがいないこと、そしてその選ばれた選手でも今年は余り出来が良くない、もしくは怪我気味のベテランがそろっていること、毎年この6月のテストマッチの初戦は特にオールブラックスの出来が悪いことで知られていること、初戦のオークランドゲームの主審を務めるのが2007年のワールドカップの準々決勝においてフランスに負けたゲームを主審したあのワイン・バーンズだということ。

 これを覆すデータ的なものとしてはフランス代表チームも怪我人が多く出ていて主力が抜けていること。ほとんどの選抜選手はすでにNZに先週到着して合同練習を始めているけど、フランスのリーグ戦決勝が昨日の土曜日に行われたことからその2チームから選抜されている6人の選手は早くても火曜日からチームと合流できて、2戦目ぐらいからしかゲームに出てこられないということ。オークランドでのゲームはオールブラックスとしては他のどの国代表チームにも94年以来負けてはいないこと、また11年の決勝戦では1点差というゲームになったけど予選でこの2チームが当たったときには37-17でオールブラックスが楽勝していることなどが上げられます。

 このような感じで6月のフランスとのテストマッチは毎週末楽しめると思いますが、7月にはプロリーグ戦のスーパー15の決勝リーグが行われ、8月から10月にかけてはオーストラリア、南アフリカ、そしてアルゼンチンとの国代表戦が行われることから冬の間はニュージーランドにいると毎週末ラグビーの話題に事欠かないことになります。

 ニュージーランド国内で行われる6月以降のオールブラックスのゲームスケジュール
6月8日 オークランド 対フランス
6月15日 クライストチャーチ 対フランス
6月22日 パーマストンノース 対フランス

8月24日 ウェリントン 対オーストラリア
9月7日 ハミルトン 対アルゼンチン
9月14日 オークランド 対南アフリカ
10月19日 ダニーデン 対オーストラリア


(2009年ダニーデンで行われたオールブラックスvsフランス戦、このゲームで私はオールブラックスが22-27で負けるところを見ることになりました。)

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