クライストチャーチにも春が訪れています。ハグレーパーク沿道の桜並木はほとんど8分から満開に近い桜の花が見られるようになっています。地震後の復興も春を迎えているような感じです。
9月8日の段階で観光としてはまだまだクライストチャーチを訪れて楽しめる場所や建物、アクティビティーなど無いに等しい状況が続いていて、観光客が戻ってこれるのは恐らく3-4年先のことになりそうですが、それでもホテルなどが改装を終えてオープンしたり、町の中の立ち入り禁止区域が狭まったり、新たな町のプランが始まったりして再興に動き始めた感じがします。
これまでにこのクライストチャーチを訪れたり、住んでいた人にとっては恐らく思い出の建物や町並みはもうほとんど見られないようになっていて、クライストチャーチの中心にあった高層ビルはほとんど取り壊されてすっかり更地になっていたり、現在進行形で取り崩し作業が土曜日にも行われていたりします。9月8日の段階ですでに町の中の様子は以前にその場所に何があったかが分かりにくくなっています。それでもゆっくりとした進行状況ですが、新しいクライストチャーチの町並みが再生し始めている感じがしました。
(ハグレーパーク沿道の桜並木は今年も満開の季節になっています。クライストチャーチの中で唯一地震の後の面影も感じることなく散策やジョギング、ガーデン見物が楽しめるのがこのハグレーパークでしょう。)
(これまで立ち入り禁止だった町の中も大聖堂の近くまで歩いて入っていけるようになっています。この崩壊した大聖堂も取り崩すか再建するかまだもめていて将来が分かりません。)
(町の中を東西に通り抜けれる一本の道がオープンしてます。GloucesterStreetが車も通り抜けれるようになっていますが,この交差点は地震前はスクランブル交差点であった中心的な場所です。写真では分かりにくいと思いますが、交差点の4隅のビルはすでに取り崩されたり、これから取り崩す予定のビルになっています。写真を撮った場所には以前DFSギャラリアが入っていたビル、そして南北に走るColomboStreetの両側にあったビル(以前OKギフト、KiwiSouth、倉敷日本食レストランなどが入っていたビル)などはすでに取り崩されていました。遠景に高いビルがありますが、日本領事館事務所が入っていたそのビルも取り崩されます。その奥のコプソーンセントラルホテルビルだけは残されそうです。)
(この更地になっている場所にはあのクラウンプラザホテルがありました。写真を良く見ていただくと遠くにエイボン川を越えてビクトリアスクェアーに建つビクトリア女王の像が見通せるようになっています。こんな風景は恐らく以前のこの辺りを知っている人にとっては初めて見る景色になるでしょう。左側の残っている建物がタウンホールになります。また写真を撮った場所の手前にあったコプソーン・ダーハムストリート・ホテルも同じく取り壊されきれいな更地になっていました。)
(再生が始まったばかりのクライストチャーチの中心地にも取り崩すだけでなく、復活を果たしたビルがあります。Ibisホテルが先週から営業を再開しています。但し両側のビルなどは立ち入り禁止、または取り崩される予定のビルだったりします。)