ルートバーントラックをじっくりと歩いていると原生林の森の中では必ずといって言っていいほど小鳥たちの出迎えに出会うことになります。今日その小鳥達の写真を撮りたくてルートバーンフラットまで歩いてきました。私の写真技術とカメラでは満足いく結果にはならなかったのですが、それでもヤッパリこの森を歩くとニュージーランドらしい自然をこの小鳥達にも感じることが出来るので何時歩いてもいい良い感じです。
このルートバーンフラットまでのトラックはほとんどが原生林のブナの森となりますが、この原生林の中にしか暮らすことが出来ない小鳥達が見られる所です。特にイエローヘッドとNZロビンはこのブナの森に良く見られるけど他の原生林ではあまり見られない小鳥です。特にNZロビンにはこの森を歩いているとかなりの確率で遭遇することになるので他の森にもたくさんいそうですが、この森のお隣であるワナカ方面の谷の森では一時全くその姿が見られなくなったのでこのルートバーンの森から移植させられた小鳥でもあります。
これらの小鳥達に出会いにだけでもこのルートバーントラックはじっくり歩いてもらいたいところです。
(ニュージーランドロビン;和名;ニュージーランドコマヒタキ;マオリ名;TOUTOUWAI 足長の小鳥でこのルートバーントラックの森の中では人が歩いていくところを待ち構えているように出てきてくれます。NZの固有種の鳥らしく人を全く恐れず、歩いた後の落ち葉などの下にいる虫を求めてどんどん近づいてきます。恐らくこの小鳥がこの森の中では一番写真をとりやすい小鳥でしょう。けれど必ずフラッシュは焚かないよう気をつけてあげて下さい。)
(ジットしているとこのように本当に足元まで、そして靴についている虫などを突付きに近づいてきます。このとき絶対に身動きしたり、かがんだり、手をさしかけたりしないように!身動きするとやはり飛んで逃げちゃいますから。)
(ライフルマンといかつい名前がつけられているとても小さな小鳥。これはオスの体の色が昔のライフル射撃隊のユニフォームの色に似ていたことからつけられました。写真のライフルマンはメスです。マオリ名はもっとわかりやすい名前がつけられていて鳴き声とその色合いがグリーンストーンの色に似ていることからTITITIPOUNAMUと名付けられていて鳴き声が高音ですが小さくTitiと鳴き、グリーンストーン(マオリ語ではポウナム)色の小鳥であることがよく分かります。本当に小さな小鳥で、尾羽などが全くないように見えますが、成鳥でもピンポン玉ぐらいの大きさです。道端の森の中を木の枝や幹を飛び歩くようにつがいもしくはファミリーで飛び交っているのに良く出くわします。小さな体でもって動き回っているのでカメラのピントを合わすことが無理な小鳥です。このライフルマンは時々原生林の森の近くの駐車場でも見かけたりします。ボンネットやフロントガラスに張り付いた虫達を求めて出てきたりします。ライフルマンから人間に近づいてくることは無いのですが、かなり近くで見ることが出来、まるで人間の存在は全く無視されているように思えます。)
(トムティット;和名;ニュージーランドヒタキ、マオリ名;MIROMIRO この小鳥も被写体に収めるには難しい。カメラを向けると必ずといって良いほど飛び移っていきます。これが分かるぐらい人が歩いているところに出てきますが、こちらはロビンと違って縄張り内に入ってきた人を監視しているらしい。だからある程度の距離はあるけど間近で見られるかわいらしい小鳥です。この監視役はオスだけらしくて写真のほうもオスだけど黒と白を基調とした色合いのこの小鳥は原生林の森の中でも直ぐに見つかるでしょう。ズングリとした体つきもかわいらしい。)
(実は上記の鳥以外にもグレイウォーブラ、ブラウンクリーパー、そしてNZ固有のインコであるイエロークラウンパラキートもこの森の中でこれらの小鳥達が一団となって飛び交っているのに出くわしたのだけど、これらはいつもブナの木の上のほうを飛び交っていて、さえずる声やその小さな姿を見つけることはできるけど写真に捕らえるまでにはいきません。本当に撮りたかった小鳥はイエローヘッドなのですが、今日も写真に収めることは出来なかったので皆さんにはニュージーランドの100ドル紙幣に描かれている姿だけで勘弁してもらいましょう。イエローヘッドのマオリ名はMOHUAです。)