2012年2月24日金曜日

ミルフォードサウンドで3月に見られる花

ミルフォードサウンドも2月下旬になると次第に秋の気配が入り込み始めます。ここは一年中、2日に一日は雨が降ると知られるほどとても雨の多いところですが2月は例年その雨になる日が3日に一日ぐらいになり人気のミルフォードトラックの4日間の行程の中で一日も雨に会わない人も出てきます。それが2月下旬ぐらいからこのミルフォードサウンドを含めた西海岸を前線が次から次へと通り過ぎていくようになり、雨が降る日も増えていきます。だから2月にはカラカラに乾いていた山肌や原生林にも3月になると次第に緑豊かなシダや苔の姿が戻ってきます。

 ミルフォードサウンドでは2月にはあまり花が咲いている姿を見ることがないのですが、3月になると秋の実りの前に花を咲かせている植物も見られます。

 ミルフォードサウンドの入り江にある遊歩道では毎年イースターの時期になると花を咲かせるランが見られ、外来種のオレンジ色の花もミルフォードサウンドの入り江の景観にマッチするように咲き誇るのが見られます。

 また山の中では落葉樹の木に白い花を咲かせているのが見られたり、ハイキングコースに入って森林限界を超える少し標高の高いところに行くとリンドウが白い花を咲き誇っているのも見られるようになります。このミルフォードサウンド周辺のトレッキングは3月~4月ぐらいまでが花を見ながら楽しめる時期になります。

(ミルフォードサウンドの入り江にある誰もが気軽に歩いていける遊歩道にはイースター・オーキッドが苔生した大きな木にまとわりつくように着生して白い花を咲かせています。この遊歩道はマイターピークなどを始めミルフォードサウンドの入り江の姿をワイドに写真が撮れるお気軽遊歩道なのですが、クイーンズタウンなどから一日観光バスツアーに参加するとここを歩く機会が無くなり非常にもったいないと思います。)

(2月下旬から3月にかけてミルフォードサウンドなどの海外線にはオレンジ色の花を咲かせたアヤメ科のモントブレチア(Montbretia)が見られます。もともとマイターピークロッジの庭に観賞用に植えられた花が広がってミルフォードサウンドの入り江にある遊歩道沿いにこの時期見られる花ですが、外来種で繁殖力が強い為このフィヨルドランド国立公園の中では今や雑草、悪草扱いにされています。)

(ミルフォードサウンドまでの道のりでホーマートンネル(945m標高)に差し掛かる手前の国道沿いには落葉樹でNZにしか見られないマウンテン・リボンウッドやレースバークの白い花が3月上旬ぐらいまで見られます。)




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