マウントクックも2月に入ってハイキングシーズン真っ盛りといった様相です。毎日多くのトレッカーがマウントクックの麓にあるいくつかのトレッキングコースに朝から陽が陰るときまで歩いている姿が見られるようになっています。
ニュージーランドで最高峰となるマウントクックは周りの青白い氷河と険しい岩山に囲まれて誰もがその姿を拝んだときには感嘆のため息をつくほどです。しかしその山全体の姿が見られるときというのは一年の中でも、四季に関わらず、そして一日の中でも確率では30%から40%といった感じです。何月が、又は何時がマウントクックを見られるベストのとき?などはありません。逆に言うといつでもマウントクックには雲が掛かっているといっても良いでしょう。
マウントクックを拝めた人はラッキーな方だと思います。本当にこの山の裏側から風が吹き上がってきて雲がかかっているときにこのマウントクックに訪れている人の方が断然多い分けですが、山の姿を拝める確率を高めるにはやはりこの山の麓で一日でも宿泊することでしょう。そうすると日中は雲がかかっていて、その山自体の場所さえわからなかった場合も夕方には姿を現したり、風があまり吹かない早朝だけマウントクックを拝める日もあります。
先日マウントクックのハイキングで一緒だった日本人の女性ハイカーはこれまで3回もニュージーランドにハイキングのために訪れて、1回目は大雨の為山は見られず、フッカーバレーハイキングも中止、2回目は山の中腹まで雲が垂れ込め、そして強風のためこれまたフッカーバレーハイキングは途中まで行って引き返し、そして今回3回目でやっとマウントクックの頂上まで見ることが出来た3TimesLuckyの人でした。
こんな感じでマウントクックはなかなか姿を現してくれない山です。はるばる日本からこの山を見に来たのにその姿を見られなかったという人のほうが断然多いのです。だからたまたまここに来て快晴に恵まれマウントクックの姿を麓から頂上まですっきりくっきり見たという人はそのことが当たり前のように友達などには伝えないようにご注意ください。
(2月2日、マウントクックのウォーキングトラックのケア・ポイントから。この正面にマウントクックがあるはず。)
(2月3日、マウントクック周辺にあるウォーキングトラックで人気No。1のフッカーバレートラックにおいて第2の吊り橋を渡った後のフッカー谷に流れる川の河原からマウントクックの山があるべき方向を写す。)
(2月3日は夜が近づくにつれてマウントクックに掛かっていた雲も途切れ始め、PM20:00になってやっと頂上が分かる程度にマウントクックを拝めるようになりました。写真の右側奥にマウントクックがあります。)
(2月4日は朝から快晴となり、やっとマウントクックの場所もすっきりと分かるように姿を現してくれました。上の写真とほぼ同じ場所からAM09:30に撮った写真です。)