2月にはいるとニュージーランドは真夏の時期を向かえ観光シーズン真っ盛りになります。そのニュージーランドの観光ベストシーズンに海外からたくさん訪れる観光客に最も人気がある世界遺産の場所がミルフォードサウンドとマウントクックだと思いますが、どちらも夏の快晴に日が多くなる2月が最も観光客が訪れる月になります。
ミルフォードサウンドはとても雨の多いところで知られている氷河地形を楽しめるニュージーランドが誇る景勝地ですが、世界遺産の中ということもあり、その入り江にたどり着くまでの道のりはたった一本の道路しかありません。しかも一番近い町であるテアナウまででも120kmと離れています。まして多くの海外からの観光客が泊まるリゾート地のクイーンズタウンからだと国立公園や険しい岩山、大きな湖を避けて道路が通っているためミルフォードサウンドまでの地上移動距離は片道で300kmとあります。これを多くの人は一日で往復することになるのですが、目的地のミルフォードサウンドだけが目指す場所と捉えられるためその移動距離を考えると”無駄な時間を過ごす”とか”疲れるだけ”というネガティブな考えが浮かびこの景勝地を見に行かない人もいます。
けれど、ここでそのミルフォードサウンドまでの道のりもすごい景色が見られるところで、時間が経つのも忘れその移動距離も短く感じられる道中だと知っていればバスやレンタカーでもクイーンズタウンやテアナウから出かけて行っても十分充実した、そしてエキサイティングな一日が過ごせるはずです。2月は日の入りの時間も遅く、快晴率も高いことからミルフォードサウンドまで往復するその道のりで時が過ぎるのも忘れてゆっくりとすごい景色を堪能できる時期になるでしょう。
(ミルフォードサウンドまでの道のり途中からはこのような氷河地形の渓谷の奥へと向かっていきます。その迫力は写真では伝わらないでしょう。是非その目で見に来てみてください。1月27日にモンキークリーク)
(ミルフォードサウンドまでの道のりで最も標高の高い945mにあるホーマートンネル。このトンネルを抜けていくのもミルフォードサウンドまでの道のりのハイライトの一つです。)
(ホーマートンネルを抜けると再び壮大なU字谷が目の前に広がります。このクレダウ渓谷も雨の降っているときはもっとすごい姿を見せてくれることになります。)
(クレダウ渓谷にある遊歩道”TheChasm”もミルフォードサウンドを訪れる前、もしくはその後に必ず立ち寄ってみましょう。15分ぐらいで歩ける遊歩道ですが、何千年という年月を経て自然が作り上げた造形美がそこでは見られます。)
(そしてそのTheChasm”の遊歩道ではニュージーランドの原生の森の姿を間近に見られます。大きなシダの木などのジャングルのような原生林の中の遊歩道ですが、雨の降った後などは特に緑豊かな苔も素敵に見られます。この写真の苔は私のお気に入りのアンブレラモス)
(1月27日のミルフォードサウンドは少し雲もありましたが、雨にも会わずマイターピークなどの山の上にも雲が掛かっていない上々の日になりました。この日は旧正月の影響もあって主な遊覧シーニック・クルーズ船には中国からの観光客が盛りだくさん乗船していました。写真の船はそういった観光ツアー客が参加しない、個人旅行者向けリアルジャーニー社催行のネイチャークルーズ用の遊覧クルーズ船ミルフォードワンダラー号。)