先日快晴のもと、ミルフォードサウンドへの道のり途中にある一日トレッキングルートとしてはとてもお勧めのGertrudeSaddle(ゲートルードサドル)へといってきました。
この模様はまた別サイト’歩いてニュージーランド(ニュージーランドトレッキングサポート)にレポートをあげますので是非そちらを覗いて欲しいのですが、その際とても珍しい小鳥と遭遇しました。
名前はロックレン(Rock Wren)というイワサザイと呼ばれる科目に属するニュージーランドにしか見られない小さな小鳥です。
この日も標高1400mという結構標高のあるゲートルードサドルまで登っていったのですが、周りは森林限界線を越えて山肌には森など無い高山地帯なので、地べたにへばり付くような草花がわずかにあるだけのところにこの小鳥は出て来てくれました。
いつもつがいで居るとのことで、緑色のほうがオス、茶色のほうがメスとのこと。この小鳥、本当に小さな体をしていて体長10cmにも満たないぐらいです。飛ぶことは出来るらしいのですが、その羽はとても短く、特に尾羽は見当たらないほど。けれど体に似合わないほどの大きな足を持っていて岩場の上をピョンピョン飛び跳ねて移動しています。
(RockWrenロックレン(イワサザイ)のメス)
(緑色のほうがロックレンのオスということ)
そして体にあわせるように鳴き声もほとんど発せず、時折チッチというような小さな声を立てるぐらいです。だからこの日もこの小鳥たちを見つけたのは鳴き声で分かったのではなく、岩肌の上に飛び歩いているところに私がたまたま差し掛かったといった出会いでした。これはとてもとてもラッキーな遭遇でした。
過去私はマウントクックのミューラーハットに行った際このロックレンには初めて遭遇しましたが、この小鳥達もニュージーランドではもうめったに見られない存在の鳥です。今ではこのニュージーランドの南島でしか見られず、しかも標高の高い寒冷な岩場でしか見られない存在なのでめったに人が立ち寄るところには居ないということです。このゲートルードサドルにはこの日も多くのトレッカーがやってきていましたが、ロックレンと出会ったのはサドルから更に100mほど登った人影は全く無いところでの遭遇でした。
しかし他のニュージーランドの小鳥達と同じようにこのロックレンも外敵に襲われる警戒感が薄く、人が近くに居ても全く逃げる様子を見せません。ましてこの日もどんどん近づいてくるように見られるほど。実は私が彼らのえさを求める進路を妨げるように立ち尽くしていただけで、足元を通り過ぎてピョンピョンと岩場を飛び跳ねて行っちゃいました。
鳥の本によるとこのロックレンはニュージーランドの南島の中でもこのゲートルードサドル、及びミルフォードサウンドへの道のり途中通って行くホーマートンネルの周辺、標高の高いところに良く見られるということです。
本当にこのニュージーランドの山や森の中をトレッキングしていると時折とても珍しくて、とてもかわいらしく、人に警戒心を持たない小鳥達と出会うことが出来ます。
2010年4月9日金曜日
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