2009年5月11日月曜日

クイーンズタウンのスキー場積雪事情


 (5/11のクイーンズタウンは小雪が舞う寒い日。対岸の山肌は厚い雪雲で隠れている。)

 ニュージーランドの南島は今週第1級の寒波によってとっても寒いことになっています。この5月の2週目ぐらいにこれだけ寒くなるのも50年ぶりだとか。おかげでクイーンズタウンの周辺の山肌は真っ白になっているようです。

 この2日間ほどズーット寒い雲に山肌は隠れていて恐らく雪がかなりついているようなのですが、麓の町などは冷たい雨がシトシトと降り続いています。

 このような状況は今週一杯続きそうなのですが、例年のことを考えると来週ぐらいにはまた少し暖かい日が戻ってくると思います。この2-3日は最高気温も5度ぐらいしか上がらない、朝の9時で2度というと真冬のような気温になっていますが、例年5月、6月ぐらいの平均最高気温が10度前後なので今週積もる雪もスキー場がオープンし始める6月までにはかなり消えてなくなるように思います。

 すでにクイーンズタウンにあるスキー場のコロネットピーク、リマーカブルにはかなりの雪が積もっているようですが、本格的に雪が積もりだすのはまだ先のことです。

 下のグラフはそれぞれのスキー場の2000年以降の積雪記録なのですが、グラフの左端に濃い緑色の線が少し出ているのは今年の積雪グラフで、これを見てもらうと分かるように2000年以降この時期にこれだけの積雪があったことはありませんでした。

 例年スキー場に雪が積もるのは5月の下旬から6月上旬に掛けてまずどっと降って、その後6月中に断続的に積もり、7月はほとんど積雪がなくてスキー場の雪はどんどん硬く凍り付いていきます。そして8月の上旬から中旬に掛けてどっと降る年もあります。大体日本のお盆の頃にはこのような積雪の日があってこれまで良く空港などが閉鎖になったり、交通が麻痺状態になることもありました。

 そして9月以降は時折少し積雪がある日もありますが、例年それまでに積もった雪が根雪になって残るような感じです。日差しもきつく、日照時間も長くなる9月は標高の少し低いコロネットピークの雪はどんどん解けていく頃になります。

 このようなことを考えるとやっぱりこちらにスキー、スノーボードをしにやって来るのにいい時期は8月から9月上旬といった頃だと思います。


 (コロネットピークの積雪記録グラフ)

 (リマーカブルスキー場の積雪記録グラフ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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