11月のクライストチャーチにはわずかながら観光資源が復帰します。インターシティーのバス出発、到着地点が町の中心に戻り、トラムが町の中を走り始めます。それでもまだまだ町の中は人影自体が見られず、レッドゾーンは解放されてもビルの取り壊し作業現場ばかり目立つ状況は変わりません。お店もオープンし始めているといっても本当にわずかです。まだまだこの町の中心で宿泊した場合、夕食をまともに取れるレストランを探し出すのは非常に困難な状況は当分続きそうです。
10月末からそれまで町の中心には入れなかったため、少し郊外の国道BealeyAvenueにバス停が臨時処置として定められていたNZ国内の定期路線バス大手インターシティーバスのクライストチャーチバス停が移転され、町の中心に近い場所=ArmaghStreetとNewRegentStreetの角で再開しています。その場所にインターシティーバスオフイスも新たにオープンされる予定とのことですが、少しばかり町の中心に再開し始めているホテルや宿泊施設にも歩いても行ける距離に戻った感じになりました。
またこのクライストチャーチの地震前には街並みに非常にマッチした感じの観光客にも人気があった路面電車であるトラムが復活します。これは10月には復活されると予定だったのですが、路面の電気配線などの整備が遅れているらしく11月9日の段階でまだ再開はされていませんが、近い将来再び走り始めるということです。今年の段階は7つの駅だけの一路線。途中には町の中心であるカセドラル・スクエアーを通り、アートセンターまでを往復する路線だけとなる模様ですが、来年には周回路線にもなるようです。これで少しばかり観光客の姿も町の中心に戻るかもしれません。
(インターシティーバス、およびグレイトサイツ、ニューマンズというインターシティー系列の定期路線バスのクライストチャーチバス停がArmaghStreetに移転されています。この場所は一般車両は通行できない素敵な路地でもあるNewRegentStreetとの角にあたります。)
(カセドラルスクエアもレッドゾーン解除後路面電車のトラムがいつでも走れるように整備が進んでいます。)
(クライストチャーチの町の中心にもう一つホテルが復活します。地震以前もスタンダードクラスのホテルでは結構人気のあったラティマーホテルがリッジズホテル系列に吸収され、そして建物自体も立て直されて11月から宿泊できるように復活します。)
(またクライストチャーチのホテルが取り壊されています。日本の観光ツアーでもかなり利用され、グレイトサイツのバスのメイン停留所でもあった目抜き通りのコロンボストリートに建つコプソーンセントラルホテルが11月4日の段階ではがれきの山と化していました。また一つ思い出の建物がなくなりました。)
(クライストチャーチは今後5年ほどかけて再興される予定ですが、高層ビルはほとんど建てられない予定です。半分崩壊したまま取り壊しになるかどうかもまだ決着が出ていない大聖堂の周りではミレニアムホテルも取り壊されるようです。だからこの大聖堂周辺では今でも目立つノボテルホテルとランデブーホテルのビルだけが高層ビルとして残りそうです。)