ニュージーランドの飛べない鳥としてキウィバードがとても有名ですが、そのキウィよりもっと数が少なくて、色合いももっときれいな飛べない鳥としてタカヘ;Takaheという鳥がいます。このタカヘのヒナが今、テアナウで見ることが出来ます。しかも無料で。
テアナウにはワイルドライフセンターという野鳥園がありNZの野鳥が数種類飼われているのですが、この中の一つの柵で囲まれた結構広い区画の中に飛べない鳥のタカヘが一般公開されています。今年からここには3羽の大人のタカヘが放たれていたのですが、これに新たにヒナが1羽加わっています。
親のタカヘは全体的には光沢のある青と濃い緑の羽毛で覆われ、くちばしと両足が真っ赤のかなり色鮮やかな体をしていますが、この雛の時期は真っ黒な羽毛で覆われ、くちばしだけが白色という色合いです。この雛の時期は遠くから見てもまるで黒いフワフワの毛玉が動いているような感じに見られ、それが親の周りにまとわりついてる姿はとてもかわいらしいものです。ただ他の鳥のヒナのようにやたらと餌をせがんでいるようには見られず、親鳥がせっせと餌をヒナの口元に運んでいるように見られるのもとても素敵な光景です。
このワイルドライフセンターは別に入園料とか取ることもない、誰でも自由に、いつでも入っていける公園の中の公共施設みたいなところです。テアナウの町から徒歩で20分ぐらいのところにあるのですが、このタカヘのことはあまり知られていないためあまり海外からの観光客がここまで足を伸ばすことは見られなかったりします。タカヘ以外にケア、NZピジョン、イエロークラウンパラキートなども見ることが出来ます。但し、このタカヘのヒナがいつでも見れるかどうかは分かりません。タソックの陰で寝ていることも一日の中ではあるでしょう。
(色鮮やかな親から餌をもらっている黒い毛玉のようなのがタカヘのヒナ、恐らく先月ぐらいに孵化したヒナだと思います。普段は保護されている為一般の人が立ち入ることが不可能な山や無人島にしか見られないこの鳥のしかもヒナが間近に見れるのはとてもとても貴重な体験になるでしょう。)
(タカヘの親子。このヒナが何時までここで見られるかは分かりません。ひとり立ちしたら(大体1月ぐらいだと思われます)自然界へ戻す為この野鳥園からテアナウ湖を隔てたマーチンソン山脈の山奥へと良そう移送されるかもしれません。)
(タカヘが放し飼いにされているワイルドライフセンター内のゲージ、飛べないから屋根はない。但しその柵はネズミやいたちなどが入って来れないようにかなり網の目の細かいフェンス、しかも高さ2.5mほどの上には電気が流されている模様。広さは結構広くて直径50mほどの円形の柵で囲まれたゲージです。この中にタカヘがいるのですが、柵の近くにはめったに近づいてくることは無く、中央のタソックが茂る辺りにいつもいるので間近にその姿を見ることは出来ませんが、NZの中でも他では簡単には見れないこのタカヘが見れるので是非テアナウに来たときは立ち寄ってください。)