ニュージーランドの観光地の中で氷河から流れ込んだミルキーブルーの湖面と小さな教会で有名なテカポ、最近は別荘地としてもどんどん造成地が広がっているところだけど、海外からの観光客にとってはまだまだ日中に立ち寄るところで、泊まるところには向かないところのようです。
このテカポにおいての見所といえばやはり神秘的な湖面の色が素晴らしいテカポ湖、そしてその湖畔に建つ小さな”善き羊飼いの教会”、そしてその星空を見るところといったところが知られています。このうち湖の姿と教会はここに泊まらなくても定期観光バスなども立ち寄ってくれるので済んじゃいますが、星空はやはりここに泊まって人気の星空観測ツアーに参加しなければならないでしょう。
けれどテカポに泊まる場合を考えるとここにある宿泊施設はとても少なく、町の中のホテルとしてはゴッドレー・ホテルとペッパーズ・ブルーウォーター・リゾートぐらいになります。ゴッドレーホテルは湖に最も近い湖畔に建つ立地としては最高の場所にあり料金も低額で泊まれるホテルです。しかしリノベーションがほとんど行われていない古い建物なので色々と評判の悪いことは聞かれます。ペッパーズリゾートは町の中心、湖畔から離れているけど新しい建物でテカポの中では唯一の高級ホテルになるでしょう。但しこのペッパーズも部屋によって狭くて、湖などは全く見えないものもあるので注意が必要でしょう。
そしてテカポから車で一時間半ほどで着くことが可能なマウントクックでの宿泊のことを考えるとどうしてもここは立ち寄るだけになるパターンが出てきそうです。人気の高さから言うとやはりテカポよりマウントクックに1泊はしたいと思う人が多く、テカポは昼間に立ち寄るだけにしてマウントクックのハーミテージホテルに宿泊するという人が多いでしょう。ここでこのハーミテージホテルの料金のことを考えた場合はテカポで一泊してマウントクックは昼間に立ち寄るだけでクイーンズタウンやクライストチャーチへ向かう行程も考えられます。NZまでわざわざ来て、ここは少し奮発して世界遺産の中にあるハーミテージホテルに泊まるのも良いでしょう。旅行の予算を考えて、また天気のことを考えたら快晴率が高く、ハーミテージホテルを1泊する料金で2泊はできるテカポに泊まることも考えたほうが良いと思います。
最後にテカポに泊まるか、立ち寄るかどうか考える場合に気になるものとしてここで食べられるサーモン丼があります。このテカポにある日本食レストラン;湖畔のサーモン丼はNZ旅行の中でも日本の観光客には外せないものになっていると思います。是非このテカポ名物のサーモン丼は食べてもらいたいものですが、レンタカーで旅行している人には時間が自由に作れるのでランチとしてこのサーモン丼を食べてテカポは立ち寄るだけで済ますことが可能です。けれど定期観光バスを利用する自由旅行者には少し考慮しなければなりません。クライストチャーチとクイーンズタウン間を走る定期観光バスとしてマウントクックも立ち寄るグレイトサイツ社のバスを利用する場合はこのテカポに立ち寄る際、バスはその行程中に善き羊飼いの教会にはカメラストップとして停まってくれますが、サーモン丼を食べることができるランチタイムにはテカポに立ち寄らず、またトイレ休憩ぐらいの短い停車時間になります。またインターシティー(ニューマンズ)やネイキッドバスなどを利用している人はここにランチタイムにバスが停車することになるのでサーモン丼を食べるぐらいの時間はありますが、カメラストップとして教会には立ち寄りません。まして両方のバスともマウントクックは路線に入っていません。だから善き羊飼いの教会の見学とサーモン丼を食べることを考えるとバスで自由旅行をしている人はこのテカポで1泊することを考えたほうが良いでしょう。湖畔レストランではもちろんディナータイムでもサーモン丼は食べられますが、日曜日の夜は定休日になっていることを注意してください。
(3月4日 テカポの町からテカポ湖畔に建つ善き羊飼いの教会を望む。3月というのにこの前日には山の上には雪が積もった。これがまたきれい。)
(テカポにあるぺッパーズ・ブルーウォーター・リゾート、湖が見えるのは国道沿いの部屋だけ。町の中心、テカポ湖畔、そして善き羊飼いの教会共に少し歩く距離に立地しています。)
(サーモン丼で有名なテカポの湖畔レストラン。ランチタイムは11:00~14:00、ディナータイムは18:00~21:00、日曜日のディナータイムは定休)
(テカポの星空は有名だけど星空観測ツアーに参加しなくても晴天の夜には町からでも南十字星の写真は撮れます。3月4日PM21:45)
(善き羊飼いの教会までゴッドレーホテルからでも徒歩で夜にも行けます。夜でもここはカメラマンがたくさん訪れてこんな写真を撮っています。)