マウントクックのフッカバレーには今年もたくさんの観光客が歩いているのが見られるようになっています。ニュージーランドでトレッキング、山歩きを楽しむ場合、日本人に人気のある一日ハイキングコースではマウントクックのフッカーバレーが一番地名度が高いところです。
1月はそのフッカーバレーにも今シーズンはさすがに減ったといわれる日本人の観光ツアートレッカーがたくさん歩いているのを見かける時期です。他には家族連れのオーストラリア人、北半球の欧米からの旅行者、そして韓国、中国などの観光ツアートレッカーなどがこのフッカーバレーを歩いています。
この多くのフッカーバレーを歩く人たちで、日本人だけが歩いている途中に見られるニュージーランド固有の高原植物に興味を深く寄せるトレッカーと言っていいでしょう。しかし1月に入ると残念ながらその素敵な高原植物の開花時期は終盤を迎えようとしています。その花の変わりに実が付き始める時期ですが、このフッカーバレーで見られる花の実も十分楽しめるのでこれからこのフッカーバレーに歩きに来る方は赤色、オレンジ色、紫色など様々な色合いの小さな花の実も楽しみながら歩いてみてください。
(マウントクックでは1月になるとラージ・マウンテン・デイジーやマウントクックリリーなどは咲き終わった時期になっています。)
(フッカーバレーで1月、2月に見られる白い小さな高原植物の花ではサウスアイランド・エーデルワイスが唯一みられます。けれどこの花はフッカーバレーに掛かる2番目の吊り橋を渡る手前の崖っぷちにしか見られないので、人一人が通れるような狭い岩壁の道を通る際は見落としがちになります。)
(フッカーバレーの渓谷に入っていく手前には樹高2.5mぐらいまでの常緑針葉樹であるスノートタラの木をたくさん見かけます。この雌株には実が付いているのですが、緑色の種が先端にしかも外部に突き出していて、本来種を積み込むべき赤色の実(花床)が後ろに丸々と付いています。この赤色の実は食べることができるのですが、食べると便秘になるということです。)
(フッカーーバレーの渓谷に入っていくとオレンジ色の実をつけたパトタラや黒紫色の実をつけたTutu(トゥトゥ)を道端の下のほうにたくさん見かけるでしょう。このパトタラの実はまた食べることも出来ますが、トゥトゥの紫の実には猛毒があるのでご注意ください。)
(1月19日は終日マウントクックの山の上半分には雲がかかりその姿を見せてはくれませんでした。しかしフッカーバレーを十分楽しく歩けました。)