2011年2月8日火曜日

ミルフォードサウンドの大雨過去記録

 ニュージーランドの天気予報を発表している機関=MetServiceのサイトで新たに各地方ごとの過去の天気記録が分かるようになりました。

 この地方ごとの過去天気記録では主な都市にある空港の天気記録が載せられていますが、ここにこれまで知らされることがあまり無かったミルフォードサウンドでの天気記録が加わっています。過去の記録なので天気予報ではありませんが、この観光客がたくさん訪れる観光地であり、また世界での有数の雨の多い豪雨地帯であるミルフォードサウンドに訪れた人が”あのときの大雨はどれぐらいの雨だったか?”などと旅行の記録にするのにはこのサイトは役立つように思えます。

 このMetServiceの過去天気記録では昨日、過去1週間、過去30日間、そしてHistoricalと表されていますが、過去月間平均と1年前、2年前の記録が一目で分かるようになっています。グラフにはその日、又は月の最高気温、最低気温、風向き、風速、そして雨量が分かりますが、ミルフォードサウンドにおいてのその過去記録を見てみるといかにその地帯が雨が多いことが特に分かります。

 同じページに載せられているクイーンズタウン空港での過去天気記録と比べてみてもその雨の量の違いが特に際立って違うのが分かります。棒グラフで表されている雨量の動きはクイーンズタウン空港とミルフォードサウンド空港であまり変わらないように見られるかもしれませんがその桁数値が全然違います。

 例えば7Daysの記録を見比べてみるとクイーンズタウンでの雨量の数値は最低0mmから7mmの横線があって最高は21mmまでとなっていますが、ミルフォードサウンド空港での7Days記録での雨量数値は0mmから始まり80mmと下の横線ですでにクイーンズタウンでの雨量最高数値を4倍は上回り、最高の雨量横線数値は240mmとなっています。この240mmという雨量はミルフォードサウンドだったら一日に降ってもおかしくないバケツをひっくり返したような大雨ですが、クイーンズタウンでは1ヶ月かかってもこの240mmには達しない雨量となります。

 この記録からミルフォードサウンドの雨の予想をしてみると2月は過去平均的には一年の中でも雨は少ないはずです。そして3月、4月は同じく平均では雨が少ないはずなんですが、去年、一昨年は大雨の月になりました。確かに去年の4月にはクイーンズタウンも湖の水が溢れるほどになりました。そして5月、6月、7月は昨年、一昨年と2年続けて平均降雨量を下回っています。今年もエルニーニョの影響でそれが続きそうに予報が出されています。

 けれどミルフォードサウンドが世界の中でも豪雨地帯と言われても、この雨は一日中降り続いていることは逆に珍しく一日の中でも非常に変化が速いところでもあって、ミルフォードサウンドに訪れてもその時間によっては雨に会わないとか大雨の時にしか見られない豪快な滝の姿などが見られるということになります。

http://www.metservice.com/towns-cities/queenstown
(ミルフォードサウンドでの過去天気記録が分かるMetServiceのクイーンズタウンのページ。このページの中央にあるPastWeatherでクイーンズタウン空港とミルフォードサウンド空港の天気記録がクリック一つで入れ替え見ることが出来ます。)

(雨の多いミルフォードサウンドでも時間帯が違えば天気も違います。2月5日13時ごろまでは曇り空だけど雨にも合わず遊覧クルーズは楽しめました。)

(けれどPM15時ごろからミルフォードサウンドは雨になり、マイターピークなどの山も雨雲に隠れて見えなくなりこの後夜にかけこの辺りは大雨、翌日の朝には雨も止みましたが10時間ほどで63.2mmほどの雨が降ったということです。) このエントリーをはてなブックマークに追加

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