この地震があったことはニュージーランドでもニュースになりましたが、海外の反応の方がすごかったこと、そしてそれが非常に早かったことにビックリでした。ここクイーンズタウンにすむ日本人あてにNHKや朝日新聞などから地震直後に電話が掛かってきたり、お隣のオーストラリアのシドニーでは津波警報が出されてその様子を見に集まってきていたサーファー達が何事も起こらずガッカリといった様子が早速TVニュースに流されたりして本当に今は地震のニュースは瞬く間に世界中に広がることが実感されました。はっきり言ってこちらで生活していて地震があったという情報は日本からの方が早い場合がほとんどです。日本から安否を気遣う電話があって初めて本当にそんなことがあったの?ということがこれまでにも何度もありました。
クイーンズタウンで日本食レストランを経営する人にもNHKから電話があって少しいい気分になっていましたが、その人も地震の影響は全くなくてのほほんと夕食後のひと時を過ごしていたような状況で、こちらでは被害は皆無といってもいいものでした。
それというのも震源地が人里は慣れたところであってフィヨルドランド国立公園内で起こった地震だったから一般の生活には被害が及ばなかったといったところです。

(7/15の地震震源地を表す地図。震源地付近は国立公園内の人が全く住んでいないところ。クイーンズタウンからもおよそ200km離れている。)
このニュージーランドは実は日本と同じく地震は頻繁にあるところです。ましてミルフォードサウンドなどの観光地を含むフィヨルドランド国立公園付近ではなんと年間14000回もの地震が観測されているらしく、人がその揺れを実感できるM5以上の地震は年間20回は起こっているということ。だから時折クイーンズタウンでも地震を感じることはあります。

(08’7月から09’7月までに起こったM5以上の地震発生場所を示す地図。http://www.geonet.org.nz/から勝手に拝借)
このニュージーランドで起こる地震は日本と同じく地殻プレートの境界部分で起こる地震で、その中の海溝型地震が頻繁に起こるところらしい。というのもこのニュージーランドを縦に連なるように太平洋プレートとオーストラリアプレートがちょうど重なる部分の真上に位置しています。

(ニュージーランド周辺のプレート構造地図 これもhttp://www.gns.cri.nz/から勝手に拝借)
このプレートはニュージーランドの北島部分では太平洋プレートがオーストラリアプレートの下にもぐりこみ、ちょうどマウントクック辺りではぶつかり合って、フィヨルドランド国立公園辺りの南島西海岸沖ではオーストラリアプレートが下にもぐりこんでいるらしいです。
だから実はマウントクックの辺りは年間わずかながらも土地が隆起し続けているらしいのですが、風雨によって盛り上がった分削られているのでマウントクックの標高は差し引きゼロの変化なしと言ったことになっているらしいです。
また、このプレートがもぐりこむ際にスムーズに動かずズレが生じる場合に大きな地震が起こるということで、このニュージーランドもいずれ神戸や新潟のような大震災に見舞われることがあるらしいです。
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