スキー場ではこの2週間ぐらい毎日のようにわずかながらも雪が降っており、圧雪していないゲレンデの外のバックカントリーと言われる斜面は立ち入り禁止、雪崩の危険性が高いという警報が出ています。それを無視して深雪をもとめてスキー場の境界線を越えてバックカントリーに入って行ったスノーボーダーが自ら雪崩を引き起こし生き埋めになって死亡しました。
先々週にはヘリスキーに参加していたスキーヤーが雪崩に合って死亡する事故がありましたが、日本と違って危険なスポーツをする場合、参加する場合は自己責任が第一で、ヘリスキーを行う会社が社会的責任を問われたり、スキー場の境界線に頑丈な柵が張り巡らせることはありません。
もちろん毎年このような事故が起こった後は盛んに雪崩に対する注意喚起がマスコミなどを通じてされます。毎年この8月から9月に掛けては雪崩が起こりやすい状態になり、このような事故が起こります。実際ゲレンデに行ってもその斜面に小さな雪崩の後などを見つけることが多くなり、圧雪していない急斜面などに入って行くと地面全体がズルッと動くのを感じることはよくあります。
毎年8月は中旬ぐらいまで(特に日本のお盆の頃)雪の降る日が多く、その後晴れ間が続いて少し暖かくなってくるとスキー場のゲレンデでも周りの山壁には雪崩が頻繁に起こります。これからこちらにスキー、スノーボードをしに来る人は特にその日の斜面情報、案内に従ってください。雪崩の危険性がある場合はちゃんとその斜面は立ち入り禁止や進入禁止の案内が英語で出ています。これはチケット売り場の近くに出ていたり、リフト乗り場に出ていたり、その斜面に向かう進入スロープに立て看板で出されたりしています。無視してレスキュー隊を呼ぶ羽目にならないようしてください。
またミルフォードサウンドへの道のりの山肌にも大量の雪が積もり、それが雪崩れてきてミルフォードサウンドへの道のりを塞いでいて、道路は先週の土曜日から閉鎖されています。
このミルフォードサウンドへの道のりもこれから10月上旬ぐらいまではこの雪崩の危険性のとても高い道のりになり、このように閉鎖となる日が何日か出てきます。こちらはちゃんと監視の目が行き届いているので雪崩に直接遭遇することはないでしょうが、レンタカーでミルフォードサウンドへと以降と計画されている人は事前に道路状況を調べたほうが良いでしょう。
但し、このニュージーランドで雪崩によって道が閉鎖されるのはこのミルフォードサウンドへの道のりだけと言ってよく、他の標高の高い峠道などは積雪によってチェーン装着が必要な場合も時にはありますが、ほとんどのニュージーランド南島の道のりはテカポやマウントクック、クイーンズタウンなどもこれからの9月、10月に掛けてはレンタカーなどを含めた一般車両は通常走行が日常的に行われます。
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(ミルフォードサウンドへの道のりの雪崩のこととコロネットピーク境界外で雪崩の事故を伝えたTV Newsビデオ)
(ニュージーランド全国の道路状況が分かるサイト AA Trafic RoadWatch)

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