2011年5月9日月曜日

東北地震被災者が始めたクイーンズタウンの英会話クラス


 (クイーンズタウンに新たに開講した英会話クラスと教師のトレイシーさん)

 クイーンズタウンに先月末から小さな英会話クラスが開かれています。トレイシー・ライアルさんがクイーンズタウンの町にある小さな事務所を借りて最大6人までという少人数で英会話レベルをアップさせたい人向けに月曜から木曜日の4日間の間午前と午後2時間ずつ英会話教室をはじめています。

 トレイシーさんはもともとクイーンズタウンにある英語学校3校の全てで英語教師として働いていた経験があり、特にABCカレッジオブイングリッシュでは主任教師も勤めていた経歴があるので彼女の指導で英語授業を受けたことのある日本人ワーキングホリデーメーカーはたくさんいるはずです。

 そのトレイシーさんがクイーンズタウンにある3つの英語学校で行われている最大15人ほどまでのクラスよりもっとプライベート感覚で授業が行えるようにこの小さな英会話クラスを開いたそうです。今はまだ宣伝など行っておらず通う生徒はわずかなようですが、これからスキーシーズンを迎えるとたくさんやってくる海外からのスキーヤー、スノーボーダーにも利用されそうです。

 この英会話クラスを開くまでトレイシーさんは夫のリチャードと10歳の男の子と9歳の女の子と共に仙台にいました。そしてあの3月の東北地方大地震が起きた後クイーンズタウンに大脱出劇を経て戻ってきた被災者でもあります。

 彼女はリチャードと共に仙台にある東北インターナショナルスクールの教師として昨年から働いていました。二人の子供達もそのインターナショナルスクールに通っていたのですが、地震の後原子力発電所の事故のこともあって3日後の朝には学校の関係者や子供達の友達にもお別れを告げられないまま、スーツケース一つだけもって仙台を脱出し、京都まで友達から借りた車で行った後ニュージーランドまで飛行機で緊急出国して帰国してきたのです。

 二人の子供達はすでにクイーンズタウンの小学校に帰国後直ぐに通い始めていて、トレイシーもリチャードもインターナショナルスクールが生徒も減り、教師としての再契約も行われないこともあってこのまま仙台には戻る予定は無いのですが、帰国後クイーンズタウンでは両親の家や友達の家などを借りて住んでおり、また仕事も失った被災者状態が続いています。

 これからクイーンズタウンにやってくる人で英会話レベルをあげたい人はトレイシーさんの英会話クラスに通ってみてください。

 トレイシーさんのEnglish Classes
連絡先 Tracey Ryall ryallent@queenstown.co.nz
又は NZ国内携帯 0274-285-445

料金; $15/1時間 (最低4時間/一週間から受付)
レッスン時間; AMクラス=9:30~11:30 PMクラス=19:00~21:00
クラスレベル; 火&木の午前又は午後=Intermediate
        月&水の午前又は午後=UpperIntermediate
一クラスの最大生徒数; 6人まで

 http://www.scene.co.nz/queenstown-familys-escape-from-quakehit-sendai/286313a1.page?print=yes
(トレイシーさん家族が仙台から地震後脱出する様子を伝えたクイーンズタウンの地方紙MountainSceneの記事。このページではトレイシーさんが住んでいた仙台の家の地震後の様子や親が学校に迎えにこれなくなったインターナショナルスクールの生徒を一晩預かっている様子の写真がスライドで見られます。) このエントリーをはてなブックマークに追加

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