NZドル下落とエルニーニョでNZ旅行がお得に

　NZドルが8月末から大幅に下落してます。今日の9月16日のNZ市場では1NZドルが76円まで来てます。また今年は過去最強のエルニーニョが発生していることで今から16年にかけてNZへの旅行を計画したほうがよさそうです。

NZドルが6月ぐらいからそれまでの90円台から下がりはじめ、8月23日に80円台を切って77円ぐらいまでに下がったあと今日までに76円ぐらいを推移しています。これが16年にかけてまだ下がりそうで、これまでの平均為替レートの70円ぐらいまで行くかもしれません。

これはNZの経済が中国経済に大きく影響しているのと、今年になって3回にわたる金利引き下げが要因といわれていますが、それでも中央銀行の発表ではこれまでのNZドルが高止まりだったのが最大の輸出産業である乳製品のそのミルクの世界価格が落ち込んでいるためにNZドルが下落することは歓迎できる傾向と発言して、さらに来年にかけて5%程度の下落も妥当といっています。

これはNZにやってくる旅行者にもありがたいことだと思います。またもう一つこのNZドルが更に下がる要因としてエルニーニョの影響があります。今年はすでに過去最強のエルニーニョが発生していて、NZの場合はこれが夏の干ばつに繋がります。農業国のNZで夏に干ばつとなると家畜に与える牧草が育たず、これまた乳製品などの輸出が減ることが予想され、今年になって景気が停滞し始めていたのが追い打ちをかけるように来年に掛けて不景気になるかも知れないということです。このエルニーニョの影響はNZの主要産業には打撃が強まりそうな16年ですが、観光客やNZ国内の行楽客には喜ばれるかも知れません。海外からの観光客が増えるNZの夏には雨が少ない快晴の日が続き、例年より乾燥した、そして暑い夏が訪れそうです。


（2005年以降のNZドルの為替レート変動グラフ。2008年のリーマン・ショック以降は60円台を推移していたのが金利高の影響でNZドル高となって、更にアベノミクスの影響で14年末からは94円前後まで上がったのがこの6月以降からどんどん下がっているのが分かります。）


（為替市場では1ドル76円前後でも紙幣を両替する銀行の窓口ではやはりそのレートは違います。しかしNZドルは世界的にもその流通価値が低いため日本でのレートより3-4円ぐらいはNZ国内でのレートの方がお得になります。＝日本円をNZにもってきてNZの銀行で両替する方がお得という事。本日(9/16)のクイーンズタウンの銀行の両替レートは紙幣を両替する場合は1ドル＝￥80.88だったのですが、成田の両替所では1ドル＝￥84.91でした。)


（ちなみにクイーンズタウンの銀行、両替所は土曜日、日曜日でも開いているところがあります。写真のBNZ(Rees Street)は平日でもPM20時まで、土日はPM18.30まで両替ができます。)