2014年10月1日水曜日

ルートバントラック/ハリスサドルへ日帰りトレック

 ニュージーランドで人気のトレッキングルートのルートバーントラックは、通常2泊3日かけて氷河地形の山岳地帯の景観を楽しみながら縦走できる山道として知られていますが、その道のりの最も標高の高い峠のハリスサドルにクイーンズタウンから日帰りで行って来ました。そのレポートです。

 これまでクイーンズタウンから日帰りでこのルートバーントラックの一部分を歩ける部分としてはルートバーンフラットハット、もしくはルートバーンフォースハットまで、もしくはディバイドまで車で行ってキーサミットに登って往復することぐらいしか私は考えられなかったのですが、9月に入ってサマータイムも始まり陽が伸びて、今年の冬は例年よりその辺りの山に雪があまり降らなかったことを考えて、ちょっと調べたらルートバーンフォールスの更に先に少し頑張って歩いていくとハリスサドルまで8時間~9時間ぐらいで往復することができることを思いつき、実際昨日の9月30日に歩いてきました。

 ハリスサドルまでの日帰りハイクは、マウントクックのミューラーハット、ミルフォードサウンドへの道のり途中のゲートルードサドルルートに加えて私にとってはちょっと頑張って日帰りできて、絶景が楽しめ、歩き甲斐があり、高原植物もたくさん見れるトラックとしては一押しの山道になりました。次回は是非そのマンテンデイジーなどの高原植物の花が咲き乱れる時期に行ってみたいとすでに考えています。

 クイーンズタウンから日帰りでルートバーントラック上の名所であり、通常1泊するルートバーンフォールスハットまで行って引き返すのもとてもいいのですが、その先に更に氷河地形の典型的な素晴らしい渓谷が広がります。この景色を日帰りで堪能できたのですが、これからこのルートバーントラックを2泊3日掛けて歩く人は是非この辺りの景観もじっくり楽しみながら歩いていただきたいものです。

 誰もがこのルートバーントラックを歩く人は、その日初めて歩く人で、重たい荷物をしょって歩きます。そしてほとんどの人が歩き始めると、とにかく目的地へとひたすら歩くことだけを考えていると思います。周りの景観など目に入らず、足元にばかり注意が行って、黙々と下を向いて歩いていると思います。このルートバーントラックでの2泊3日の中で2日目にあたるこの道のりがやはり最大のハイライトになるのですが、どうしても山小屋を出発してからはほとんどの人がランチタイムに休憩することになるハリスサドルだけで、やっと周りの景色を楽しむ時間になると思います。しかし実際重たい荷物を持ちながらの移動も距離的なものや高低差的なもの歩くトラックの状況を考えても、この2日目は一般的に5-6時間で歩けます。ハリスサドルだけが絶景を楽しめる場所ではなくてこの2日目のルートは天気が良ければ、出発してから次の山小屋に到着するまでハイライトが連続すると思っていただきたい。だから歩きながらも時には周りの山肌を見上げたり、見回したり、写真を撮ったり、前方ばかりでなく時には振り帰ってみたり、時には休憩がてら荷物もおろしてのんびりすることをお勧めします。5-10分ぐらい立ち止まってみても到着時間はほとんど変わりません。


(9/30 ルートバーントラックのルートバンフォールスハットからの景観は快晴の元、素晴らしい。)


(ハリスサドルへの道のりは標高1000mほどのルートバーンフォールスまで登ってくると一旦氷河地形の谷底を歩くことになります。ここで周りの景色を見回すとほぼ270度は切り立った山壁に取り囲まれているのが分かります。この辺りは高原植物もたくさん。9/30にはまだまだ開花時期には至ってなかったのですが、11月-1月ぐらいはそのマンテンデイジーなどの花が咲き乱れる谷間になりそうです。前方を見てみるとこれから登って行くサドルへの道のりも分かるようになります。)


(今年は暖冬だったのですが、それでもハリスサドルへの道のり途中は9/30に時点でわずかに残雪がありました。例年この時期は雪がかなり残っていて、雪崩の危険性も高まる時期です。実際今週末には寒波が戻ってきてこの谷も雪で閉ざされそうです。ルートバーントラックの一般的シーズンは11月からです。)


(谷間のほぼ平らな道から岩場の急では決してない坂道を登って行くと眼下にはその谷間が広がって見られます。この辺りの景色は実際行って、見た人でしか実感が湧かないと思いますが、下のパノラマ写真で少しは感じてみてください。)


(ルートバーンの川の流れはこのレイクハリスが水源、このレイクハリスも9/30ではまだ湖面が凍っているところもありました。しかしこの湖面も陽が差し込むととても素敵なエメラルドグリーンに光り輝きます。この姿は帰路に楽しめました。)


(レイクハリスから少し離れると峠となるハリスサドルが前方に見えて来ます。その奥の山並みはフォリフォード渓谷を挟んだフィヨルドランド国立公園の山並み。)


(ハリスサドルには避難小屋があって、通常ここがルートバーントラックを歩く人たちのランチタイムでの休憩場所です。標高は1277m。この裏の標高1515mのコニカルヒルまで1-2時間ほどかけて往復するのが人気ですが、9/30には残雪がたんまりで、道のりも分からないほどだったので、ここには次回来たときに登ってみる予定です。ここの道のりはシーズン始まってから夏でも雪が積もりことはかなりあります。)


(9/30 ルートバーンフォルスハットからのパノラマ景観。こんな景色を楽しめる山小屋に泊まってみたいと思いませんか?ルートバーントラック上の山小屋は他のレイク・マッケンジー・ハットとともにミルフォードトラックで泊まる山小屋より断然景色のいいところに建てられています。)


(ハリスサドルまでの道のり途中、レイクハリスとその下にひろがるルートバーン渓谷のパノラマ景観。是非歩きながらもこの景色を時には立ち止まって見晴らしてみて下さい。)
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