2011年12月9日金曜日

ニュージーランドの夏は花粉の季節でもある。

ニュージーランドでも花粉症になることを知っていますか?ニュージーランドは春から夏にかけて色とりどりの花が咲きます。その花の花粉でニュージーランドの人も花粉症に悩まされています。

 ニュージーランドには杉が無いのですが、色々な雑草や牧草の花が花粉症の一般的原因とされています。もちろん裸子植物の樹木から吐き出される花粉というのも花粉症の原因になりますが、特にニュージーランドではどこにでも見られる雑草や牧場から出る花粉が一般の人を悩ましています。

 特に夏になるとこの花粉の量が増えてTVコマーシャルでは花粉症の為の薬の宣伝や天気予報(MetService)でも花粉情報(PollenLevel)が見られることになります。

 この花粉症の原因で最もニュージーランドで知られているのはブルーム;Broomと呼ばれているエニシダ、もしくはとげのあるゴース;Gorse=ハリエニシダです。ニュージーランドに夏にかけてやってくると飛行機の窓からでも一つの丘や山肌がこのエニシダの黄色い花で一面覆われているのを見かけることになるでしょう。繁殖力が強く、牧場などには使われていない山肌や空き地、川べりなどはこのエニシダに覆い尽くされ、鮮やかな黄色の花を大量に咲き誇らせている姿は観光客には人気がありますが、その花全部から花粉が飛び散ることを考えると嫌な気分にもなるはずです。

 また花粉症のことをHayFeverとも英語で言いますが、このHayに当たる干し草の牧草用作物の花もこの夏に咲く時期に当たります。12月から2月にかけてニュージーランド国内ではどこにでも見られる牧場でオーチャードグラス、カラスムギ、ライグラスなどの牧草も花を咲かせ花粉症の原因となります。

(12月9日 エニシダで埋め尽くされているクイーンズタウンの造成地とリマーカブル山脈。)

(エニシダの拡大写真。マメ科の植物でこの種が弾け飛ぶように散らばり、どんどん他の土地に侵略していきます。春から秋にかけてこの黄色い花はニュージーランド国内どこにでも見られるでしょう。)

(12月4日 クイーンズタウンの町でもルーピンの花が咲き誇るように見られる時期です。この花もこの12月には国道沿いなどでたくさん見られる雑草だけど花粉はあまり発生しない。)

(これがブドウの花。ピノ・ノワールの花も12月にクイーンズタウン周辺のワイナリーで見られるようになります。この時期ワイナリーやブドウ畑;ビンヤードではこの花が咲くことと、下草で牧草がどこでも育てられていてそれの芝刈り作業が毎日のように行われているのでワイナリー訪問だけで花粉症になったりすることがあります。)

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