2011年2月10日木曜日

タイエリ峡谷鉄道とクイーンズタウン

 ニュージーランドの鉄道は今は観光用で使われているのがほとんどですが、ニュージーランドの南島にはその海外からの観光客にはとても人気の高い観光鉄道が3つ走っています。クライストチャーチを基点として海岸線を行くトランツコースタル、高原地帯を抜け西海岸へと抜けるトランツアルパイン、そして今回紹介するダニーデンを基点として渓谷を駆け抜けるタイエリ峡谷鉄道があります。

 このタイエリ峡谷を走りぬく片道約77kmほどの観光鉄道はダニーデンから観光の町クイーンズタウンへやってくるとき、又はその逆でも観光客の移動手段の一つで利用されます。

 この鉄道は一年中クリスマスの日以外は運行されていますが、特に10月~4月までの夏のシーズン中ほとんどの日がダニーデンからプケランギまで一日2往復運行されています。けれどダニーデンの駅はとても立派な建物に対して終着駅となるプケランギまたはミドルマーチは無人駅で、特にプケランギなどは本当に何も無い荒野の中に小さな小屋があるだけ、プラットフォームも無いところが折り返し点になるためこの鉄道に乗る人たちは大体ダニーデンを出発してまたダニーデンに引き返す旅をする人が多いようです。

 しかし欧米や中国、台湾からの観光ツアーでニュージーランドを旅行している人たちはこのプケランギからチャーターバスでクイーンズタウンへと向かったりしているのが見られます。またこのタイエリ峡谷鉄道と提携しているバス会社が接続バスを出していて毎日クイーンズタウンから、もしくはクイーンズタウンへと向かう人たちを運んでいます。けれどこの接続バスは午後の便しかなくてダニーデン又はクイーンズタウンに到着する時間が遅くなるので日本の旅行会社のツアーも使っていることがありますがあまりお勧めできる行程にはなりません。

 この鉄道への乗車チケットはオンラインで予約が出来ますが、今のところチケット自体は乗車当日その乗り場で手渡されることになっています。(11’2月現在ではダニーデン/プケランギ片道NZ$52/大人)

 ニュージーランドの南島を旅行する際ほとんどがバスや車の旅になると思いますが、このようにダニーデンとクイーンズタウンという主要観光地両方訪れる予定の人はこのタイエリ峡谷鉄道を利用されるのもちょっと気分が変わって良い旅の行程が出来上がるように思えます。

 NZ BREEZEではクイーンズタウン/プケランギ間の送迎サービスも行っています。


(ダニーデン駅で出発を待つタイエリ峡谷鉄道。牽引車は三菱重工製のディーゼル機関車。)

(プケランギの駅に入ってくるタイエリ峡谷鉄道車両。この小さな小屋が駅舎といえばそうなる。周りは牧場だけ。近くの町まで20kmは離れています。ここに停車すること15分ぐらいでまたダニーデンへと引き返していきます。見ての通りプラットフォームなどは無い。だから25kg以上の大きなスーツケースなどを貨車に入れる際はその持ち主が担ぎ上げなければならない。)

(オンラインで予約できる席は片一方に一人掛け、他方に2人掛けの座席のある雰囲気のあるビンテージ車両。パノラマ車両もあるけどそちらは恐らく団体ツアー向けのみの様子。座席は指定される。しかし運行中はもちろん車両間を自由に移動可能。スナック類やジュースなどを販売している車両もあります。)


(タイエリ峡谷鉄道を紹介したユーチューブビデオ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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