2010年12月4日土曜日

ブループールトラックハイキングとサンドフライ


(これがニュージーランドの吸血虫、サンドフライ)

 快晴の暑い日が続いているニュージーランドですが、そんなアウトドアー日和にクイーンズタウンから車で2時間ほどの森の中へとハイキングに行ってきました。

 その森はクイーンズタウンもしくはワナカからニュージーランド南島の西海岸=ウエストコーストへと向かう際必ず通る国道6号線、別名ハーストハイウェイ上のマウントアスパイアリング国立公園へと入ってすぐにあるブループールというとてもきれいな川の流れが見られる森です。

 ブループールという散策路があるこの場所はレンタカーなどでこの国道を通る人が必ず立ち寄るような見所スポットになっていますが、この散策路の入り口にあまり他では見られない情報パネルを見つけました。

 その情報はサンドフライというこの国でアウトドアーを楽しむ場合唯一悩みのタネになるブヨの一種の小さな虫のことです。このサンドフライの実態が拡大体型図と共にパネルに表されています。このサンドフライのことはニュージーランドにやって来ようと考えるときに観光ガイドブックなどからその存在だけは聞いたことがあるはずです。しかし実際どんな姿?でどれだけの大きさなのか?そしてどれだけひどい被害になるのか?などはなかなか実感がわかないと思います。それがこのパネル情報で少しは判明されると思います。

 サンドフライは一年中いつでも、そしてどこでもニュージーランドにはいます。その2mmほどの黒い蚊のようなブヨに刺されると痒みと赤い腫れが残るのですが、特に海岸線、森、河原、公園などには良く出てきますが、このウエストコーストで出会うサンドフライは特に強力だといわれています。実際個人的経験からもウエストコーストのサンドフライは薄いフリースの上からも射されるほど、そしてひどいときは本当に全身大量のサンドフライに襲われることになって一つの場所に留まるとなど到底出来なくなります。だからハイキングでの休憩時や釣りをしているときにはこのサンドフライがとてもとてもイヤな存在になります。

 このパネルの情報によると動物の血を吸うために射すのはメスだけで、特に日の出、日の入り時に活発に行動を起こすということ。そして黒、赤、そして青の色は特に好んで飛んできて、白、黄色、緑色にはあまり近づかないという良い情報が書かれています。これを参考に服装の色を選ぶのも良いでしょう。また髪の毛が黒系が多い日本の人を含めたアジアから観光客には特に頭の回りなどこのサンドフライが白人より多く飛び交っているのを見るのでなるべく黒いところは帽子などでかくすようにすれば良いでしょう。

 ちなみにこのパネル情報には出ていないのですが、このサンドフライは風が吹いているときは小さな体が飛ばされるので出会うことはありません。また日本の蚊と違って夜間は出てきません。そしてこのサンドフライ除けのスプレーはニュージーランドに来たら薬局やスーパーマーケットなどで購入できます。


(国道から15分ほど散策路を歩くとこんなきれいな川の流れ(ブループール)を見下ろすことが出来ます。)

(ブループールから森の中のトレッキングトラックを1時間半ほど入っていくとブルーリバーの上流部分の渓谷に出られます。ここは川沿いにテントを張るにも適した場所が点在するのでCampFlatと名付けられ地元の人には人気のキャンプサイトになっています。この日は渓谷の中を拭きぬける気持ちの良い風が吹いていたのでサンドフライに悩まされることは無かった。)

(ブルーバレートラックの森の中では今年この12月上旬にスレンダーフォレストオーキッドという名の小さな欄の花が咲き乱れていました。) このエントリーをはてなブックマークに追加

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