2016年2月11日木曜日

マウントクック/ミューラーハットルート詳細マップ

 ニュージーランドにある日帰りトレッキングルートとして個人的に最もオススメのルートがマウントクックにあるミューラーハットまでのルートです。その詳細マップをセアリーターンまでのマップに追加して公開しました。

 マウントクックのキャンプ場からミューラーハットまでは健脚で、山登りの経験者なら日帰りでも可能なルートです。キャンプ場から標準的には途中休憩やランチタイムなどを入れても往復7-8時間、早くて5時間ほどの往復。標高差はおよそ1000m、片道4.5kmほどの距離となります。
セアリーターンまでは急な階段が続いた後、岩場の急な斜面をオレンジポールを道しるべに登って行き、途中大岩の上を渡り歩き、最後の方は崩れやすくて、滑りやすい、そして急な瓦礫場斜面を登ることになりますが変化にとんだコースを上っていけます。

 そしてたどり着く尾根からは、麓からは絶対に見ることのできない迫りくる懸垂氷河の山肌、深く落ち込んだ氷河谷、そしてもちろんマウントクックの雄姿も見晴らせる絶景が待っています。この尾根からさらに20分ほど緩やかな斜面を歩いて行くとミューラーハットが現れます。
 
 ミューラーハットではそれまで日影が全くなかった場所での休憩が取れたり、水の補給も可能です。そしてきれいなトイレも有ります。ここからの景色もまた格別なものでどうしても休憩時間が長くなるかもしれません。

 このミューラーハットには多くの人が宿泊を兼ねて登ってきてます。その宿泊予約はDOCのサイトページからオンラインにて可能です。けれどやはりここの場所は天候が崩れやすく風も突風が吹き荒れ安いところです。まして毎年夏の1月ぐらいまでは尾根の付近からミューラーハット周辺には雪渓がかなり残っています。安心して日帰りでも歩けるのは通常1月から3月の晴れた日で、風がない日となります。


マウントクック・セアリーターン、そしてミューラーハットまでのルート詳細マップ


(ミューラーハットへの登り口。セアリーターンまで登ってきたところにこの標識があります。ここから標準ではミューラーハットまで片道2時間です。)


(セアリーターンからの道のりは階段は一切ありませんが、その急な角度は変わらない斜面の真上に登って行く感じです。そしてオレンジポールを道しるべに岩場のルートを上って行きます。 )


(セアリーターンからしばらくはタソックや高原植物が生い茂る斜面が続きますが、歩いていくルートは雨水などが流れ通った後の岩場のルートです。)


(ほぼ真上に登って行くような道のりが続くのですが、時には真横にオレンジポールがあることもあるので下ばかり向いて真っ直ぐ上っていたらこの道標が前方に見当たらなくなることがあるかもしれません。いつもきょきょろ周りを見ながら登って行きましょう。このオレンジポールを頼りに行く方がやはり楽にのぼっていけます。) 


(1月31日にこのルートを上って行ったときはセアリーターン以降はまだまだしっかりと花を咲かせた様々なマウンテンデイジーが見られました。)


(尾根までの斜面の中間点ぐらいには大きな岩の上を渡り歩く場所も出てきます。ここもしっかりオレンジポールが刺されているのでそれを頼りに通って行きます。)


(大岩の上のルートから尾根までの最後の斜面は崩れやすく、滑りやすい瓦礫場の斜面になります。登りも歩きにくいのですが、下りはそれ以上に滑りやすいので慎重に降りてきましょう。1月ぐらいまではこの辺りは雪渓がかなり残っています。) 


(尾根への最後の斜面もかなり急な斜面ですが、たくさんのマウンテンデイジーが咲き誇ってもいて楽しい気分で登って行けました。)


(尾根に達するとそれまで見れなかった裏側の山肌が迫りくるように見晴らせるようになります。もちろん振り返ると登ってきたルートを見下ろせ、はるか眼下にはマウントクックの村も見下ろせます。けれど圧巻なのはやはりマウントセフトンの山肌に垂れ下がるFrind氷河やその奥下に落ち込む氷河谷の姿です。ここまで登ってくると標高3158mのマウントセフトンがすぐ近くに見れるのも爽快な気分になります。ここの尾根まで登ってきて折り返す人も多いところです。)


(尾根からはほぼ平坦に近い裏側の斜面を緩やかに登って行きます。この部分はまた大きな岩の上を渡り歩く感じですがオレンジポールがしっかり道しるべになります。尾根から20分ほどでミューラーハットへと歩いて行けます。)


(ミューラーハットの標高は1826m。とても素晴らしいローケーションにハットはあります。晴れた日には多くの人が頑張って登ってきてます。)


(ミューラーハットから少し離れた尾根の辺りから見晴らしたパノラマ風景。)

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