マウントクック周辺には多くの氷河が存在しますが、世界的に見てもこのマウントクックとその裏側であるフランツジョセフ周辺だけが一年を通していつでも、一般の人が車や歩いてその氷河の近くまで気軽に近づいて見に行けるところであって、また標高700mほどの低いところまで降りてきている氷河が見られる珍しいところです。
この氷河というのは標高の高い山の上から一日にわずかながらも動きながら降りてきている氷の塊を氷河と呼んでいるのですが、マウントクックの周辺では標高2300mほどの地点に一年を通して約50-80mほどの積雪があって、これが自体の重みで圧縮されてぶ厚くて固い氷の塊になるのですが、それが一日に30-40cmぐらいずつ動きながら降りてきています。これが300年ぐらいの年月を経て標高700mほどまで降りてきて、氷河の末端部分に出来上がっている湖に達すると崩れて氷山などの氷の塊に分かれて湖に漂い、下流へと漂流して行きます。
この氷山の氷をマウントクックではグレイシャーエクスプローラーのツアーやフッカーバレーのトレッキングコースの終着点であるフッカー氷河湖で触れたり、舐めたり、食べたりすることができます。マウントクックにやってきたら是非普通とは断然違うこの氷のことを思いながら見てみてください。

(10月5日 マウントクックのタスマン氷河湖で行われていたグレイシャー・エクスプローラーのボート。NZブリーズではクイーンズタウン発着でこのグレイシャー・エクスプローラー・ツアーを含めた日帰り観光ツアーを行っています。)

(マウントクックのフッカーバレーの終着点のフッカー氷河湖までトレッキングで歩いていくと、湖岸に300年前に降った雪の塊が流れ着いていることがあります。)

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