2014年6月1日日曜日

お土産にNZラグビージャージーを頼まれたら

 ニュージーランドはラグビーが国技とも言えるラグビー大国です。そのニュージーランドにやってくる人がラグビージャージーをお土産に買ってきてほしいと頼まれる場合が多いのではないでしょうか。そんな時に参考になるアドバイスを少し。

 ニュージーランドの6月は毎年オールブラックスの月と言ってもいい時で、今年もNZ国内で行われるテストマッチ=国代表同士のラグビーゲームが行われます。今年は来年のラグビーワールドカップの決勝戦の前哨戦のような感じのイングランド代表がNZにやってきて3週にわたりNZ代表チームのオールブラックスとゲームを行います。このオールブラックスのことはこれまでラグビーを少しでも経験がある人はもちろんのこと、NZにやってくる日本からの観光客もその名前ぐらいは聞いたことがあるでしょう。そこでNZにやってきた人がお土産にこのラグビージャージーを買って帰ろうと考えていたり、子供や知り合いの子からNZに行くのだったらオールブラックスのラグビージャージーを買ってきてと頼まれることも多いでしょう。

 ラグビーを少しでも経験のある人、または興味がある人はこれから書くことはごく当たり前のように思っていると思いますが、NZにやってくる日本の方はほとんどがラグビー自体をこれまで見たこともないけどNZはラグビーというスポーツが盛んだというぐらいは知ってる程度で、オールブラックスという団体はどこの会社のチームなの?というような質問が浮かんでくる人がほとんどです。そんな方々がNZにやってきてオールブラックスのジャージーを買おうとお店にやって来るとまず誰もがその価格が高いことに目を見張ります。たかがスポーツのユニフォームにこんな値段がついているのが許せないとでもいう感じに誰もがその購入に二の足を踏むようです。

 確かにラグビージャージーはラグビーの本場のNZでも安くはないです。ましてオールブラックスのジャージーになると半袖でNZ$140ぐらいはします。この料金ではお気軽に何着も買って帰れるような物でもなく、せめて自分用に1着ぐらい買って帰るのが普通でしょう。だけど本当にオールブラックスのことが大好きな人にはいいお土産になると思いますが、このオールブラックスのジャージーよりラグビー経験者もしくはラグビー好きな人によりいいお土産になるのがカンタベリー社のアグリージャージーだと私は思っています。

 オールブラックスのラグビージャージーを見ていただいたら分かると思いますが、このメーカーはアディダスです。NZのメーカーではありません。また真っ黒なだけのジャージーで、これを普段着として着る人がいるでしょうか?ラグビーをしている現役の人でもこれを着て練習などするでしょうか?まして本物のオールブラックスがゲームで着ているレプリカモデルはアディダスの最新技術が投入されていて値段は高いのですが、体にぴったりと張り付くような素材なので、決して普段着として快適に着れるような代物でもありません。

 そこでお勧めするのが、NZのメーカーのカンタベリー社製のラグビージャージーで、その中でもアグリージャージーと呼ばれるものです。これは私が発案したことでも何でもなくて、これまでにもちょっとぐらいはNZラグビーのことをしている人やラグビー経験者には言われ続けてきたことです。ラグビーの世界で昔からそのジャージーといえばカンタベリー社のものというのが定説になっているほどですが、残念なことにNZの国代表チームのジャージーはアディダス社に奪われていますが、日本のラグビー国代表やイングランド、アイルランドなどのラグビーが盛んな国の代表チームジャージーとしても使われているNZを代表するスポーツ衣料メーカーです。だからラグビー経験者やラグビー好きな人にはいまだカンタベリー社のラグビージャージーは一種憧れのものだと思います。そのカンタベリー社のジャージーでもアグリージャージーという種類のジャージーが特に人気があり、日本ではほとんど手に入れることができず、またその1着は同じものが他には無いものになり、そしてオールブラックスのジャージーよりかなり安く半袖ジャージーでNZ$80です。

 アグリージャージーというのはUglyと書いて醜いと訳せる言葉が付けられていますが、いわゆる色柄的なものは決してスマートなものではない、端切れをつなぎ合わせて出来上がったジャージーから始まっているところから名づけられたジャージーです。これが今ではカンタベリー社の人気商品になっていて、色合いパターンでは世界にその一着しかないものだからヨーロッパなどではオークションサイトで高値で売買されているほどのものです。オールブラックスのジャージーはアディダスと契約すればお土産物屋さんでも販売されています。またこのカンタベリー社とライセンス契約を結んでるスポーツ衣料店や中にはお土産物屋さんなどにもNZ国内で見かけることがありますが、アグリージャージーは生産数も少ないことからカンタベリー社専門店にしか置いていません。

 カンタベリー社のロゴはCanterbury Clothing Campanyの頭文字をとってCCCとなっているのですが、その図柄はよく見るとNZの国鳥であるキウィバードが3羽並んで描かれているのが分かると思います。このようにNZを代表するメーカーの、NZらしい図柄がロゴで描かれた、世界でもその一着しか無いカンタベリー社のラグビージャージーをお土産に買われることをお勧めします。これを着て町に繰り出してもラグビーを知っている人からは羨望のまなざしが、またラグビーを知らなくても結構ファッション的にも注目されるものになると思いますよ。


(ニュージーランド国内でラグビージャージー専門店といえばChampions of the World。オールブラックス関連のジャージーなどからスーパーラグビーチームジャージなどたくさん揃っています。クイーンズタウンにもReesストリートにお店があります。)


(オールブラックスジャージーはクイーンズタウンではお土産物さんでも置いているけど、このThe MALLにあるDF Souvenirsでは他のお店よりいいつでも$20ぐらい安い。)


(クイーンズタウンのオコーネルショッピングセンタービル1Fにあるカンタベリー専門店


(クイーンズタウンのカンタベリー専門店にはアグリージャージーが半袖、長そで共に各サイズごと結構揃っています。女性用もあります。)

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