2013年11月13日水曜日

マウントクックの急こう配愛好者向け半日ハイキングコース

 マウントクックには今年も日本からたくさんのハイカーが訪れるシーズンが始まっています。マウントクックリリーなどの高原植物が咲き始める季節ということもあって11月からマウントクックのハイキングコースにはたくさんの人が朝から歩きに出かける姿が見られるようになります。マウントクックの麓にあるいくつかのハイキングコースではフッカーバレーを歩くコースがほとんど平坦な道で、いろいろと見どころ的なスポットも様々出てくるので一番人気が高いコースですが、急斜面を登り続けるコースというのもあります。昨日の11月12日にこのセアリーターンウォークというトラックを歩いてきました。

日本でとりあえず山歩きは登ることだ!、その達成感に満足度を求める山歩き愛好者にはこのセアリーターンはお勧めです。このコースは氷河が削り通り過ぎた後の切り立った岩壁をひたすら上り続けるコースです。その目的地であるセアリーターンからは晴れていたらマウントクックの雄姿が正面に拝めますし、目の前にはマウントセフトンの山肌に垂れ下がるような懸垂氷河の姿が迫りくるように見晴らせるところです。そして眼下に広がるミューラー氷河湖などのパノラマの景色はきつい斜面を登ってきたことへのご褒美に十分値するものです。

この山道も昨年整備が大々的に施され、一般の人が安全に上り下りできるようになっています。ただし急斜面の道のりは全く以前と変わらず同じ道のりですが、ほとんどの行程は階段状になっています。この階段がとても急な角度のもので、それが延々続くと思って下さい。登っているときは延々と続くと思われると思いますが、30分は軽く階段を上り続けることになるでしょう。そして帰路はこの階段を降りてくることになるので普段あまり階段を使わない人は膝が笑い出すと思います。

このセアリーターンウォークの道のりはマウントクックの村からでも歩いて行けますが、キャンプ場からだと片道およそ2km。この2kmの距離の中、出発点のキャンプ場のあたりの標高が760mでセアリーターンの標高が1320mということなので標高差560mを上り下りします。キャンプ場からは通常3時間半ほど、マウントクック村からだと4時間半ほどの時間で往復可能ですからマウントクックに訪れ、日ごろなまった体に少し鞭打ちたい人には半日で楽しめるハイキングコースです。

キャンプ場を離れた後は全く水飲み場もなく、日影がないトラックなので、晴れている日に上る人は特に大量の水と日焼け止めを持参されることをお勧めします。


(11月12日のマウントクックは朝から低く雲が垂れ込め、どちらを向いても山肌は中腹までしか見られなかったのですが、出発点のキャンプ場の駐車場からはその雲がちょうど山肌に架かるところがセアリーターンのところということがわかり、その場所に到着するころには雲も上空へと昇って行くことを期待しつつ歩き始めました。)


(セアリータンへの道のりはマウントクックの村、またはキャンプ場からケアポイントへの道のりと同じになります。その分岐点では右側の山肌を登っていくことが分かると思うので、その斜面を見てからお気軽コースのケアポイントへ向かう変更もできます。この分岐点が最後の決断の場です。)


(ケアポイントとの分岐点を過ぎてからはしばらく低木の茂る緩やかな斜面を登りますが、急斜面に架かる階段が出てきたら、そこから以降は急な登りになります。気合を入れてかかって下さい。)


(登り始めたらこのような階段が延々と続きます。これでも以前よりはしっかりとした階段になっています。以前は大きな岩肌をよじ登ったりするところも数多く出てきたり、階段の上下幅が日本人の体格には到底似合わない高いものだったことから考えるとかなりお気軽になっています。けれどコースは変更されてないので急な角度は相変わらずです。)


(このコースでも時折NZの高原植物のお花が見られます。11月はまだマウントクックリリーも見られますが、12月に入ると違う白い花のラージマウンテンデイジーもたくさん見られる道のりです。この花が疲れを少し癒してくれます。)


(階段を登り始めて15分~25分ほどで眼下の視界が左右に広がる峰へと差し掛かりますが、見上げるとまだまだ続く登りの坂道を先行者が行く姿もわかるでしょう。そしてその急な階段も途中からは緩やかな角度で山肌を斜めに登っていくことになるのもわかるでしょう。)


(このセアリーターンまでの上り下りではほとんどの全行程で眼下に素敵な景色が見下ろせます。また晴れていたらマウントクックの雄姿がずっと見られることになるのですが、峰の部分からはハーミテージホテルなどのマウントクック村も見晴らせるようになります。)


(急斜面の階段を頑張って登っていくと、途中から斜めに山肌を登るようになっていきます。ここでやっと目的地のセアリーターンの場所が分かると思います。先行者がすでに到着して休憩しているのが分かるでしょう。ここまで来たらその目的地まではあっという間に到着です。)


(セアリーターンのターンというのはこの小さな水たまりのような池のこと。氷河が山肌を削リ通り過ぎていく際に出来上がった小さなくぼみに水がたまった場所を指します。風がないときにはこのターンの湖面に向こう斜面の懸垂氷河がきれいに映り写真映えする池です。)


(セアリーターンからは眼下にミューラー氷河が作りだした氷河湖、そして奥にはフッカー氷河湖まで遠くに見晴らせますが、晴れていたらさらにその奥にドーンとマウントクックが正面に見られます。)


(セアリーターンからさらにミューラーハットまで登っていく道がありますが、時間がない人はセアリーターンから降りていきましょう。この降りるときにあらためて階段状の道のりがいかに急だったかが分かるのではないでしょうか?)


(11月12日は午前中は雲が多く山肌にはかかっていましたが、セアリーターンから降りるころからかなり晴れ間も広がり始め、出発点のキャンプ場に戻って来たら、それまで雲の中だったマウントセフトンの山頂までも見晴らせる快晴になりました。)


(セアリーターンから降りるときに記録したGPSデータから作った高低差表)


より大きな地図で マウントクック・セアリーターントラック(GPSデータ付) を表示





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