2011年5月2日月曜日

ギブストンバレーでのハーベスト


(快晴が続いた4月下旬に掛けてほとんど収穫がされた後のぶどう棚が広がるギブストンバレー。4月30日)

 4月中旬からクイーンズタウン周辺は快晴の日が続きました。おかげで今年の4月は昨年とはうって違って例年より雨の少ない月になったということです。この快晴の日の元、クイーンズタウンから25km離れた谷間のギブストンバレーでは今年のワイン用のぶどうの収穫=ハーベストの時期に差し掛かりました。

 今年もたくさんのワインがこの谷間から作れてるようになりそうですが、そのワイン用ぶどうが大小さまざまなヴィンヤードでは毎年この時期に手積みでの作業で収穫が行われます。

 このギブストンバレーでは1985年以降からというまだまだ最近に当たる時から商業的なワイン作りが行われるようになっていて、それまで牧草地または枯れた山肌が広がるだけの土地だったのが今ではこの谷間一面ぶどう畑が広がるようになっています。

 このギブストンバレーは東西に開けた谷間になり、南半球において太陽の日当たりがいい北に面した斜面が緩やかに傾斜し、しかも枯れた土地柄でも場所によって違った土壌を持つワイン用のぶどう作りには適した土地です。しかも冷涼な気候からこの谷間では80%以上が赤ワインの代表格の一つであるピノ・ノワールが作られています。

 また白ワイン用のシャルドネ、リースリングも多く作られていますが、最近特にその生産量を増やしているのがピノ・ノワールの親戚、突然変異種に当たるピノ・グリです。

 どこのビィンヤードでもまず早熟のピノ・ノワールから収穫が始まりシャルドネ、リースリング、そしてピノグリといった順番で大体5月上旬まで作業が続けられます。

 どこのビィンヤードでも大体作業員として年間を通じてバヌアツなどの南太平洋諸国から来てる人たちを雇っていたりしますが、この収穫の時期には人手を増やす為に短期季節労働者をアルバイトで雇ったりします。それがワークビザではなく学生ビザやワーキングホリデーでニュージーランドにやってきている世界中の若者達になります。私がアルバイトに出かけたギブストンバレーのビィンヤードではフランス、ドイツ、イスラエル、日本、インドなどの若者が来ていました。

(ギブストンバレー含めてセントラルオタゴ地方で85%以上の生産を誇るピノ・ノワール)

(収穫後大きな陽気につめられた白ワイン用のシャルドネ。この後直ぐにワイナリーにトラックで運ばれ圧搾作業が行われます。)

(黒ぶどうではなく皮が赤銅色の白ワイン用のピノ・グリ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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