バスで次の観光地へ移動する距離などは100キロ、200キロ当たり前、時には一日で500キロ、600キロと移動してしまうのがニュージーランドでの旅行になっています。
最近国内線の飛行機料金競争が熾烈を極めて、都市間の移動はこの国内線飛行機が断然使われるようになっていますが、観光地にはこの飛行機はクイーンズタウン以外乗り入れてなかったりするので例えば、オークランドからワイトモ、ロトルアやクライストチャーチからマウントクックなどの移動などはこのバスを使わざる負えないことになります。
これまでこの長距離移動の定期バスはその距離にそぐわないような低料金で長年運行されていましたが、採算の取れない中小バス会社は大手に統合される傾向にあってシステムが簡素化された後、新たに低料金でのサービスに出て国内線飛行機に奪われつつある旅客数を食い止めようとしています。客の立場から見ると上記のように観光地や小さな町にはバスを使わなければ行けないのでこの料金値下げは助かる思いですが、ここに最近はレンタカーがこれまた価格競争に入り、旅行者の大半を占めるオーストラリアやイギリス人がバスを使わなくなってきていることが要因になってきています。
そんな先行きの暗い定期バス業界に新たにまた格安サービスを提供する会社が出てきています。ネイキッドバスという会社はなんとどの区間も$1で乗れる料金設定を出してきています。
このNakedBusは06’からニュージーランドの北島で運営が開始されたようですが、それまで全国の地方路線だけを網羅させていた中小バス会社と提携して共同運航の形で定期バスとしては最大手インターシティーに次ぐ全国網を作り上げました。例えば南島ではそれまでサザンリンクという会社が走っていた路線を吸収して、またアトミックシャトルなどとは客数の少ない路線を共同運航の形で運行しています。
このバス会社の予約はオンラインで海外からも可能ですが、早期予約の際には$1の席も見つけることが出来ます。さすがにその席数は少ないようですが、たった$1で500キロ、600キロを移動できることになります。
この会社の料金は$1でなくてもかなり低料金で、たとえばクライストチャーチ/クイーンズタウンをインターシティーやアトミックシャトルが$45~$49で運行するところを通常料金が$28.00となります。また各地の主要観光地への一日ツアーも行っていてクイーンズタウンからはミルフォードサウンドまでのツアーを$87~の料金で行っています。
逆にその低料金にいろいろと不安な思いがよぎるかもしれませんが、ホームページは日本語を含めた各国語対応ページもあり、実際走っているバスも別にボロボロなものが走っているわけではありません。共同運航路線は既存のバス会社が使われるのでその運行自体も慣れたものです。皆さんは使ってみますか?

(クイーンズタウンに到着したネイキッドバス)
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